キプチョゲ選手がこれまでの世界記録を1分以上大幅に更新して、人類初の2時間1分台をたたき出しました。すごいです!
以前の記事「マラソン、キプチョゲ選手、人類初の2時間切りならず」で書いたように、キプチョゲ選手はナイキの企画「ブレーキング2」で2時間0分25秒と惜しくも2時間を切ることができませんでした。もちろんこれは企画ですから、公式記録ではありません。しかし、今回のベルリンマラソンの記録は本当の世界新記録です。
2時間1分39秒ということは1kmを2分53秒以下で走らなくてはなりません。私であれば数百メートル走ったら潰れてしまうようなスピードです。
もう日本人が追いつける記録ではないでしょう。しかし、東京オリンピックのマラソンは真夏ですから、こんなに速くは走れないので、勝機はあるかもしれません。
ただ、今回の記録も私の中ではちょっともやもやしたものがあります。以前の記事「駅伝に見るランニングシューズ 以前の高速水着を思い出す」や「ナイキのマラソン用のランニングシューズは確かにランニングエコノミーを改善するが…」でも書いたように、ナイキのシューズにはちょっと疑問を持っています。シューズのクッション性が大きく記録に影響するのであれば、それは「ドーピング」みたいなものだからです。記録が選手の力なのか、それともシューズの力なのか?
しかし、それでもやはり凄すぎる記録であることには間違いありません。人類が2時間を切るのもそんなに遠くないのかもしれませんね。
世界新出た!連覇キプチョゲが2時間1分39秒、人類初の1分台/マラソン
2018.9.17 サンスポより
ベルリン・マラソン(16日、ベルリン)男子はリオデジャネイロ五輪覇者、エリウド・キプチョゲ(33)=ケニア=が2時間1分39秒の世界新記録で2連覇した。従来の記録はデニス・キメット(ケニア)が2014年大会でマークした2時間2分57秒。日本勢は中村匠吾(26)=富士通=が自己ベストの2時間8分16秒で4位と健闘した。女子はグラディス・チェロノ(35)=ケニア=が2時間18分11秒で2連覇。松田瑞生(23)=ダイハツ=が2時間22分23秒で日本勢最高の5位だった。
まるでスプリンターのように鋭い走りだった。33歳のキプチョゲが、高低差がほとんどなく高速レースで知られる一戦で驚異の記録だ。2時間1分39秒。従来の世界記録を1分18秒も縮めた。ゴール後は息もつかずにウイニングラン。沿道のファンと笑顔でハイタッチを交わした。
「このレースのためにいい準備をしてきた。信じられないくらいうれしい。とても自信になる」
号砲と同時に3人のペースメーカーとともに飛び出した。4年前に同じケニアのキメットが出した世界記録を上回るペース。ハーフを1時間1分06秒で折り返した。25キロ半ばで先導役がいなくなってから、ギアチェンジしてペースを上げた。
午前9時過ぎのスタート時は、気温14度で湿度79%だった。レース後半に日差しが強くなる気象条件だったが、ケニアの韋駄天には関係ない。終盤はさらにペースを上げ、余裕の表情で42・195キロを駆け抜けた。
2013年4月の初マラソンを2時間5分30秒で制した。同年9月のベルリンで2位となったがその後は負けなし。これで11戦10勝。レース前は歴代3位の2時間3分5秒が自己ベストだった16年リオデジャネイロ五輪王者にとって、世界記録は越えるべき壁だった。
世界で初めて2時間1分台に突入し、さらなる記録更新も期待される。2020年東京五輪の金メダル候補は「未来がどうなるかなんて誰にも分からない」と淡々。底なしのポテンシャルを持つ最強ランナーは歩みを止めない。
スポーツで勝敗を競うと言うことが、何か戦争に共通するような感じがしています。(きっと私だけでしょうね)この地球上の人間を除く全ての生物は、やはり競いあったりしているのでしょうか? (それとも人間だけでしょうか?)
ジェームズ中野さん、コメントありがとうございます。
スポーツは生存競争の代わりでしょうかね?競い合いは生物のDNAに刻まれたものだと思います。