マラソン、キプチョゲ選手、人類初の2時間切りならず

マラソンで人類は2時間を切れるか?それに挑戦した企画が先日行われました。挑戦したのはリオオリンピックの金メダリストのエリウド・キプチョゲ選手(ケニア)他2人。

キプチョゲ選手の自己ベストは2016年のロンドンマラソンの2時間3分5秒(世界歴代2位)です。この世界最高のレベルで、さらにタイムを3分以上縮めるというのは余程の条件が揃わないと達成できないと思います。その余程の条件を揃えて行われたのが今回の企画です。

今回のコースは2.4kmのF1のレースコースを17.5周する。コースは気温も涼しく、木々が風を防ぎ、アスファルトで舗装され、鋭い曲がり角が少ない。30人のペースメーカーのグループがぺースカーの後ろで三角形を作り、風を防ぐ。水分の補給は、ランナーが立ち止まらなくてもよいように自転車に乗った人が提供、という至れり尽くせりの条件です。

さらに、今回の企画はナイキの企画で、ナイキのシューズの宣伝も兼ねていたのかもしれません。今回のためなのか特別な軽量シューズを作り、それを履いてランナーは走りました。シューズが記録を左右するというのはちょっと問題かもしれません。一時期、競泳用の水着で非常に浮力がつくのか、記録更新を連発する水着が問題視されたことがあります。それと同じことで、シューズが記録に影響するのはダメでしょう。

しかし、このような非常に好条件の中でも2時間を切ることはできませんでした。残念です。

今回の企画はスポーツではなく、ただの実験です。人類はどこまで速くなれるか?それは短距離の100mもそうですし、長距離の42.195kmもそうです。興味としてはどこまで行くのか楽しみです。しかし、スポーツ、レースとしてはやはり相手がいて、勝負があって、それに勝つかどうかが本当の楽しみです。せっかくならその真剣勝負の中で2時間切りを見てみたいものです。

 

マラソン出た2時間0分25秒 1時間台企画レース


 男子マラソンで2時間突破に挑戦するスポーツ用品大手ナイキの企画「ブレーキング2」が6日、イタリアのモンツァで行われ、リオ五輪金メダリストのエリウド・キプチョゲ(ケニア)は2時間0分25秒(主催者発表)で目標の2時間切りを逃した。AP通信によると、世界記録には認定されないという。

 キプチョゲは自動車F1シリーズのイタリアGPを開催するサーキットで、ハーフマラソン世界記録保持者ゼルセナイ・タデセ(エリトリア)とレリサ・デシサ(エチオピア)とともに挑戦。14年のベルリン・マラソンでデニス・キメット(ケニア)が樹立した2時間2分57秒を上回るタイムで走った。

 このレースは2時間突破を狙い、ペースメーカーの途中参加や、並走した自転車から飲み物を受け取るなどの特殊な補助を受けて行われた。

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