リオデジャネイロオリンピックが近くなってきましたが、男子マラソンの日本代表が揃って釧路で直前合宿を行っているようです。しかし、本番まで1か月を切っている時に、本番とは全く違う環境での練習は本当に良いものなんでしょうか?
北海道はご存じのように夏でも本州に比べると涼しく、湿気も少なく、過ごしやすいと言われています。その中でも釧路は涼しいです。ここ数日の予想最高気温でも21~22度、しかも曇りの日が多いのです。一方リオデジャネイロは南半球で現在が冬ですが、気温は予想最高気温でも25~28度と釧路に比べてかなり暑いのです。宗猛さんの言葉で、記事の中で書いてるように「北海道の冷涼な環境での練習を通して体調を管理する」とのことですが、1か月もない時にいわゆる「走りやすい」環境で練習していていいのでしょうか?それよりも、本番により近い環境での練習の方が意味があるのではないでしょうか?22度と28度ではかなり体感的にも、汗のかき方も違うと思います。
ただでさえ弱い日本なのに、生ぬるい環境での練習には疑問です。体が気候に順応するには時間がかかります。旅行なら問題ないですが、マラソンという過酷なスポーツでは、気候や環境への順化は数日程度では問題がある気がします。
また、涼しいところから暑いところよりも、逆に暑いところから涼しいところに移った方がパフォーマンスは上がるのではないでしょうか?もちろん、本州での練習は非常に暑いので、ヘロヘロになって長距離は難しいのかもしれません。どちらが良いのでしょうか?
いずれにしても、釧路では涼しすぎます。これで「世界」と戦えるのでしょうか?
マラソン代表が直前合宿 石川「世界と戦いたい」
リオデジャネイロ五輪に向け、北海道釧路市で合宿中の陸上男子マラソン代表、佐々木悟(旭化成)北島寿典(安川電機)石川末広(ホンダ)の3人が27日、市内のホテルで記者会見し、石川は「ただ参加するだけでなく、世界と戦いたい」と意気込みを語った。
3人は朝日が昇る力強さを表した派手な蛍光色「サンライズレッド」のウエアで登場。北島は「テレビで見ていたものを自分が着られてうれしい。(本番では)リズムを崩さないようリラックスして挑みたい」と抱負を述べた。佐々木は「特に故障なく問題はない。最後の仕上げをし、一番いいパフォーマンスでリオに行きたい」と話した。
宗猛男子長距離・マラソン部長によると、マラソン男子代表がそろって直前合宿するのは初めての試み。北海道の冷涼な環境での練習を通して体調を管理するという。
石川は「とてもいい環境で、いい練習ができている」と手応えを感じている様子。2月に娘が生まれたばかりの北島は「こんなに寒いと思わず、着るものに困っています。子どもに会いたい」と笑いを取るのも忘れなかった。