医師は医学の専門家として、ある程度健康的な生活を送っていることが理想ですが、医師も人間なので、完全に健康的な生活を送っている人は少ないでしょう。もちろん「健康的」の定義が存在していませんが。
アルコールが好きな医師は多いですし、循環器を専門にしている医師でもタバコを平気で吸っています。
そして、アメリカで最も問題になっていることのひとつは、やはり肥満でしょう。以前の記事「アメリカの肥満率は悲惨な状況ではあるが、やや横ばいになってきている」「アメリカではメタボではない人の方が珍しい」で書いたように、悲惨な状況です。
では医師の肥満はどうでしょうか?
2007年医師健康調査によると、19,000人の医師のうち40%が過体重で、23%が肥満だそうです。わずかに一般的な数値よりは肥満率は少ないですね。
私も以前は過体重でしたので、人のことは言えませんでしたが、今は言えます。
以前ある人が、健康診断で結果を説明する医師が肥満の医師で、体重について注意されたそうです。その人は「お前に言われたくない!」と思ったそうです。
多くの医師は栄養に関して知識をあまり持たず、自分でも痩せ方を知らないのでは?と思ってしまいます。
肥満医師に「痩せろ!」と言われても説得力がないです。
また、健康診断や人間ドックなどの問診票には「朝食を週3回以上抜くことがありますか?」や「食事を毎日3食きちんと食べていますか?」などの質問が存在します。朝食の利点はあるのでしょうか?(「朝食を摂るか摂らないか?朝食の利点はないかもしれない」参照)
毎日3回食事を摂ると健康的だというエビデンスは存在しているのでしょうか?もちろんありません。しかし、肥満の医師は自分が太っていても、1日3食をしっかり摂るように力説します。さらに、夏には脱水予防にスポーツドリンクを飲むことを推奨している人さえいます。
もちろん痩せるには最も良い方法は食事を変えることです。カロリー制限ではありません。糖質制限です。食べる量を減らしなさい!カロリーを減らしなさい!運動をしなさい!しか言えない医師は栄養の知識がないと思って間違いありません。食事回数も1回でも2回でも良いです。
「Physician obesity: the tipping point.」
「医師の肥満:転換点」(原文はここ)
知人(小児科医)は患児から「先生デブじゃん」と言われて糖質制限を始めたそうです。
病院に行くと、太った医師や看護師さんをたまに見かけますが、彼らに食事についてあれこれ言われたくはないですね。
よっしーさん、コメントありがとうございます。
その小児科医は糖質制限を始めたのですから、良いと思います。
頭ごなしに否定する医師は多いですから。