糖尿病薬?やせ薬?GLP-1受容体作動薬の副作用 その13 加齢黄斑変性症
このシリーズもその13です。尽きませんね。今回は加齢黄斑変性症です。 加齢黄斑変性症(AMD)は、高齢者における不可逆的な視力低下、失明の主な原因です。滲出型と萎縮型がありますが、重度の視力喪失の90%は新生血管を伴う滲
炭水化物による血糖値スパイクは個人差が大きい
よく専門家たちが食後の血糖値スパイクについて、わかったかのように、GI(グリセミックインデックス)がどうとか、食べる順番がどうとか、食物繊維がどうとか言っています。でも食後の血糖値の推移なんて個人差があり、確定したことな
むずむずは体中に起こり得る
むずむず脚症候群は下肢にむずむずが来た場合に起こるのですが、別に神経障害は下肢に限ったことではないでしょう。 むずむずは体中に来る可能性があります。 1.手足(指、手首、肘、腕、つま先、脚、太もも) 2.腹部(上腹部、下
日本人の食事摂取基準(2025年版)の食物繊維の摂取基準
日本人の食事摂取基準(2025年版)(ここ参照)が発表されましたが、まあ代わり映えしないというか、役に立たないというか、相変わらずの内容です。 食物繊維について、目標量の策定方法として、「少なくとも1日当たり25~29g
プロトンポンプ阻害薬(PPI)の不適切な使用は冠動脈疾患患者の心血管イベントを増加させる
循環器科であろうと他の科であろうと、医師は抗血小板療法を受けている冠動脈疾患患者の消化管出血のリスクについて警戒しているでしょう。 しかし、多くの医師は下部消化管出血のリスクを無視して上部消化管出血の予防に重点を置いてい
血圧なんて大体の指標 その2
「その1」の続きです。血圧測定は手術時や集中治療の管理の指標として重要です。特に大手術や状態の悪い患者の手術、集中治療においては、動脈にカテーテルを入れて直接測定する血圧がスタンダードでしょう。 では、動脈の直接測定と、
アメリカは主要医学雑誌の調査を開始するようです
以前の記事「製薬会社や医療機器企業からの主要医学雑誌査読者へのお金の流れ」で書いたように、論文にお墨付きを与える医学雑誌の査読者に大量のお金が流れています。さらに、医学雑誌社は企業のお金なしでは運営は難しく、企業は大きな
鉄サプリメントと妊娠糖尿病
以前の記事「妊娠中の鉄サプリの使用は慎重に その2 妊娠糖尿病」でも書いたように、妊娠初期のフェリチン値の安全圏は比較的低めで、フェリチンが高いと妊娠糖尿病の可能性が増加してしまいます。貧血を伴わないような場合には、安易
ボディビルダーは異常に突然死リスクが高い
筋トレにはげむ人は非常に増加しているでしょう。健康のために行う分には非常に良いと思います。しかし、ゴリゴリのマッチョを目指しすぎて、不自然なほどの筋肉を付けるボディビルを行おうとするのであれば、注意が必要です。過度な筋肉
高血圧の薬アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)は本当に必要な薬か? その2
「その1」では、高血圧の薬アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)の心臓に対する効果は全く無いに等しく、逆に心血管死が増加する可能性すらあることを書きました。今回は、腎臓への効果やその他の有害作用についてです。 腎臓への効