ケトン食は生殖年齢の過体重や肥満の女性の月経の問題を改善する
過体重および肥満の女性はインスリン抵抗性が増加し、性別特異的な内分泌障害(多嚢胞性卵巣症候群など)、月経不順、無月経、不妊症を発症する傾向が高まります。それでは、ケトン食やケトン体サプリでは月経の問題は改善するのでしょう
GLP-1受容体作動薬による1年間の体重減少効果
セマグルチド(商品名オゼンピック、リベルサス、ウゴービ)やリラグルチド(商品名ビクトーザ)というGLP-1受容体作動薬は体重減少効果があります。では1年間でどれほどの減量が期待できるでしょうか? 今秋の研究では、肥満(B
母親の摂食障害や低体重およびBMIの増加は子供の精神疾患リスクを増加させる
当然ですが、子供は母親から生まれてきます。体は食べたものでできています。妊娠中の胎児は、母親の食事に依存して、体を発達させるわけですから、妊娠前や妊娠中の食事は生まれてくる子供にとって、非常に重要です。 今回の研究では、
運動誘発性アルブミン尿と糖質過剰摂取 その2
以前の記事「運動誘発性アルブミン尿と糖質過剰摂取 その1」で書いたように、運動誘発性アルブミン尿上昇は腎機能障害および血管の内皮機能障害の早期かつ高感度なバイオマーカーである可能性が高いでしょう。つまり、運動誘発性アルブ
肝機能検査のALT(GPT)が少し上がったときの糖尿病リスク
肝機能検査の項目でALT(GPT)があります。これは一般的に逸脱酵素と言われていて、ALTは肝臓に最も多く分布しており、AST(GOT)と同様に肝臓に障害があると、血液中に漏れ出してきます。 今回の研究では、ALTの値に
たった3日の安静で筋肉は落ち脂肪が浸潤する
もちろんかなり体調が悪い場合は別ですが、安静は有害です。特に高齢者になると、一度落ちた筋肉を戻すことは至難の業です。 今回の研究では、3日間、全く動かない生活をさせて、筋肉がどうなるか?という虐待的な実験を行っています。
サプリで血清葉酸値はどれくらい変化する?
葉酸は必要ですが、先日の記事「妊娠中の母体血清葉酸値と胎児の先天性心疾患」で書いたように、血中の葉酸値が高くなりすぎることも問題です。 血中の葉酸値は野菜やサプリなどを積極的に摂ると、どれほど上昇するのでしょうか? 今回
スタチンなんか飲んでもレムナントコレステロールが高いと心血管疾患のリスクは増加する
スタチンはLDLコレステロールを低下させますが、スタチンの恩恵を受けられる人はほんのわずかです。(実際には恩恵などないかもしれませんが)恩恵を受けられず、スタチンを飲んでいたにもかかわらず、心血管疾患を発症してしまう人も
製薬会社や医療機器企業からの主要医学雑誌査読者へのお金の流れ
医療でエビデンスと言えば、論文が医学雑誌の投稿されて、査読というプロセスを経て、ちゃんとした内容であるとお墨付きをもらって出版されたものだと思われています。 でも、世の中はお金です。査読を行う査読者にも大金が流れていても
安静時心拍数と死亡率
みなさんの安静時心拍数はどれくらいでしょうか?測定は簡単に自分でもできるので、一度測ってみてください。手首の親指側に反対の手の指を当てて、拍動している回数を1分間数えるだけです。もちろん血圧計などを持っていれば、それで血