今年もインフルエンザの季節がやってきました。例年よりも非常に早くインフルエンザの流行が起きていると言われていますが、実際には大きな広がりは見せていません。沖縄では9月の下旬に流行の警報が出ていましたが、それも減少傾向で、他の都道府県でも注意報レベルにとどまっています。本格的な流行はこれからでしょう。
インフルエンザの重症度と糖尿病の関連はどうなっているでしょうか?(図は原文より)
上の図はアメリカの肺炎およびインフルエンザでの死亡率を示しています。インフルエンザだけではありません。上のグラフが男性で下が女性です。黒いバーは糖尿病の人、白いバーは糖尿病ではない人です。左側が白人、右が黒人です。横軸は年齢です。そうすると、糖尿病がない人と比較して糖尿病がある人でのリスク比は、白人男性25~64歳で4.8、65歳以上で1.9、黒人男性25~64歳で4.0、65歳以上で1.1、白人女性25~64歳で9.3、65歳以上で2.7、黒人女性25~64歳で9.8、65歳以上で0.9でした。人種や性別にかかわらず25~64歳では圧倒的に糖尿病がある人の死亡率は高く、65歳以上では白人のみ糖尿病での死亡率が高くなりました。アジア人では不明です。
また、新型インフルエンザといわれていた、H1N1インフルエンザウイルスの流行した年のカナダでの報告では、糖尿病はICU入院のリスクを4.72倍に増加させました。糖尿病全体のオッズ比は4.29で、糖尿病のタイプ別では、1型糖尿病 4.53、2型糖尿病4.86、とどちらのタイプの糖尿病でも同様でした。(この論文より)
同じくドイツにおける新型インフルエンザでの死亡リスクは、糖尿病があると2.3倍になっていました。(この論文より)
つまり、糖尿病の人では圧倒的にインフルエンザで重症化するリスクが高いということです。
糖質制限を始めてから、インフルエンザになったことは今のところありません。それは運が良かったのでしょうか?それとも理由があるのでしょうか?それについては次回以降で。
「Impact of diabetes mellitus on mortality associated with pneumonia and influenza among non-Hispanic black and white US adults」
「非ヒスパニック系黒人および白人の米国成人における肺炎およびインフルエンザに関連する死亡率に対する糖尿病の影響」(原文はここ)
一昨年、インフルエンザ予防接種受け罹患。
昨年、受けず、罹患せず。
今年も受ける予定無いですが、どうなるでしょうか。
遅ればせながら先生の「運動するときスポーツドリンクを飲んではいけない」購入、
読み進めていますが、先生が糖質制限に取り組み始めた時の初々しい?様子が垣間見えて今まで読んだ糖質制限本のどれよりもわかりやすいと思いました。
鈴木武彦さん、コメントありがとうございます。
拙著ご購入ありがとうございます。
インフルエンザワクチンは感染を予防できませんからね。
重症化を防ぐというのも怪しいと思います。
バナナをほおばるDeNA東(2019年5月22日撮影)
日刊スポーツ写真記事です。
プロ野球セリーグDeNAの東選手が「強い覚悟を持って体重減で復活期す」 とのこと。
勿論トレーナーも付いていて、
トレーナーからは体を動かす上で邪魔な脂肪があると指摘されており、ワンランク上の体を目指す。
そうですが、いきなりバナナを食べている写真、日本トップクラスのアスリート、
トレーナーにも糖質制限は普及途上なんですね。
鈴木武彦さん、コメントありがとうございます。
所詮野球ですから。(こんな言い方すると怒られるかもしれませんね)
「体を動かす上で邪魔な脂肪があると指摘」された時点で一流のアスリートではないことがわかります。