昼間の眠気にご用心!アルツハイマー病の前兆かも?

昼間、無性に眠くなりませんか?糖質をいっぱい食べている人は食後に眠くなることは多いでしょう。糖質制限をすると食後の眠気はかなり改善することが多いようです。

高齢者では昼間の眠気が非常に強いことはアルツハイマー病と関連している可能性があるようです。

眠気過多というのはEpworth Sleepiness Scale(ESS)スコアが10点以上と定義しています。ESSの日本語版はこちらからダウンロードできます。

うとうとする可能性は
ほとんどない
うとうとする可能性は
少しある
うとうとする可能性は
半々くらい
うとうとする可能性が
高い
1) すわって何かを読んでいるとき(新聞、雑誌、本、書類など)
2) すわってテレビを見ているとき
3) 会議、映画館、劇場などで静かにすわっているとき
4) 乗客として1時間続けて自動車に乗っているとき
5) 午後に横になって、休息をとっているとき
6) すわって人と話をしているとき
7) 昼食をとった後(飲酒なし)、静かにすわっているとき
8) すわって手紙や書類などを書いているとき

みなさんも質問に答えてその横の数字を合計してみましょう。10点以上ありますか?

認知症ではない70歳以上の約300人の人々を研究しました。研究が始まったときに、22.3%が過度の日中の眠気を感じていると報告していました。

研究参加者は、2009年から2016年の間に少なくとも2回の脳のスキャンを行って比較したところ、日中に非常に眠いと報告した参加者の主要な脳領域において、ベータアミロイドの増加を見出したのです。ベータアミロイドはアルツハイマー病の原因物質であると考えられています。

睡眠の利点の1つはベータアミロイドを除去することであり、睡眠不足がそれを増強させる可能性があると考えられています。

しかし、私は原因と結果が逆なのではと思います。つまり、脳にベータアミロイドが蓄積することにより睡眠の質が低下すると考えています。そうすると睡眠不足になり、日中に強い眠気が襲ってくるのでは?と思います。

夜しっかり寝れば認知症にならないのではなく、認知症の前兆が夜の睡眠に質の低下と昼の眠気過多なのだと思います。インスリン抵抗性が脳の低インスリン状態を招き、脳内へのベータアミロイドの蓄積を助長してして、アルツハイマー病が起きるのではと考えられています。

糖質制限をすると非常に睡眠の質が上がるという方が多いです。私もそうです。夜の食事で糖質をいっぱい摂ると睡眠の質が低下するという研究もあります。夜しっかり眠るために眠剤を使うのは根本的な解決にはなりません。眠剤による睡眠が決して質が良いとは言えないと思われます。薬に頼るのは、根本的な原因を見えなくしてしまいます。

「Association of Excessive Daytime Sleepiness With Longitudinal β-Amyloid Accumulation in Elderly Persons Without Dementia」

「認知症のない高齢者における昼間の眠気過多と長期のβ-アミロイド集積との関連」(原文はここ

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