スタチンの有効性への疑問

私は以前からスタチンの有効性に疑問を持っています。また、人間にとって重要なコレステロールを無理やり低下させるこの薬剤が、様々な悪影響を示していると思っています。例えば、最近の話題はスタチンとALS(筋萎縮性側索硬化症)との関連です。(「ホーキング博士とスタチン」参照)このスタチンとALSの関連を因果関係と言えないのであれば、何を因果関係というのでしょうか?

スタチンの有効性に関する研究はいろいろありますが、今回は少し以前の研究ですが、冠動脈疾患の治療に対しての効果について、スタチンの有効性に大いに疑問を感じる結果を示しているものをご紹介します。

冠動脈疾患の患者さんで、HDLコレステロールが35mg/dL未満の人と、35以上の人に分けています。両方の群をプラセボとスタチンを使って治療し、その経過を追った結果です。(図は原文より)

まずはプラセボの患者さんのみでHDLコレステロールの影響を見ています。上の図で冠動脈の病変の最小内腔径(MLD)を比較したところ、明らかに低HDLコレストロール群の方が高HDLコレストロール群よりも内腔径が減少し、冠動脈の狭窄が進行していました。

上の図はグレーがスタチンを使った群です。白のバーはプラセボです。低HDLコレストロール群ではスタチンを使った群で大きく冠動脈の狭窄が進行が抑制されています。スタチンが効果があったようです。しかし、高HDLコレストロール群では微妙な効果しかありません。

上の図はそれぞれの群の生存率です。低HDLコレストロール群ではスタチンを使った方が明らかに生存率が高くなっています。しかし、高HDLコレストロール群ではスタチンとプラセボでは違いがないばかりか、幾分プラセボの方が生存率が高いようにも見えます。(有意差はないですが。)2.5年間追跡しているので、もっと長く追跡したらプラセボの方がもっと生存率が高くなり有意差が出たかもしれません。

これらの結果から何を考えますか?スタチンを投与せず、HDLコレステロールを増加させれば良いのではないでしょうか?簡単な話です。

どうしたら、HDLが増加するか、医師や栄養士に聞いてみてください。「バランスの良い食事」とか「カロリーを摂りすぎない」とか「脂肪を控えめに」などの言葉が出てきたら、その裏の意味は「私にはわかりません」です。

「Influence of Low HDL on Progression of Coronary Artery Disease and Response to Fluvastatin Therapy」

「冠動脈疾患の進行およびフルバスタチン療法に対する低HDLの影響」(原文はここ

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