アメリカで若い女性の急性心筋梗塞増加中!

アメリカではこの40年間の冠動脈疾患による死亡率は劇的に減少しています。1980~2000 年にかけて、冠動脈性心疾患による年齢調整死亡率は、男性では 10 万人当り 542.9 から 266.8 に、女性では 10 万人当り 263.3 から 134.4 に低下したそうです。

しかし、この傾向は比較的若い成人、特に女性ではそうではなさそうです。以前は心筋梗塞は高齢者の病気と思われていましたが、その考えは古いのかもしれません。(図は原文より)

上の図は35~54歳という比較的若い成人の急性心筋梗塞の入院の割合を示しています。入院の割合は1995〜2014年に増加し、特に女性で増加しています。若年の急性心筋梗塞での入院の全体的な割合は、1995~1999年の27%から2010~2014年の32%へと増加しました。その中でも女性は21%から31%に上昇し、若年男性よりも急上昇しています。

若年の急性心筋梗塞患者の病歴では、高血圧が59%から73%へ、糖尿病が25%から35%へ増加していました。喫煙率は年々低下しています。

若年の女性ではもしかしたらがんで死ぬよりも心筋梗塞で死ぬことの方が多いかもしれません。

もちろん根底にあるのは糖質の過剰摂取による高血糖と、肥満でしょう。

以前の記事「非常に低いLDLコレステロールは死亡率や心疾患リスク低下に関連していない」で書いたように、コレステロールと心疾患との関連は実ははっきりしていません。「中性脂肪が低くHDLコレステロール値が高いと虚血性心疾患のリスクは低い」で書いたように、最も危険なのは高中性脂肪、低HDLコレステロールです。

糖質制限をすれば低中性脂肪、高HDLコレステロールになります。日本の若い女性も気を付けましょう。

「Twenty Year Trends and Sex Differences in Young Adults Hospitalized with Acute Myocardial Infarction: The ARIC Community Surveillance Study」

「急性心筋梗塞で入院した若年成人の20年間の傾向と性差:ARICコミュニティサーベイランス研究」(原文はここ

コメント

  1. ミホ より:

    清水先生、こんばんは。

    母(FH)が40代で狭心症と心筋梗塞、50代で脳梗塞を発症し、3度手術をしています。

    自分も同じ年代になり、他人事ではありません。

    糖質制限とスタチン離脱で様々な体調不良から解放され、健康の大切さを噛みしめています。

    清水先生にはいつもアドバイス頂き感謝しています(*^^*)

    • Dr.Shimizu より:

      ミホさん、コメントありがとうございます。

      糖質制限とスタチン離脱で様々な体調不良から解放されて良かったですね。
      FHの記事を近日中にいくつかリリースしますので、読んでみてください。