前年にインフルエンザワクチンを接種していた人の方が多く新型インフルエンザを発症していた

カナダでは6〜23ヶ月歳の子供、高齢者に無料でワクチンが提供されています。オンタリオ州では、6ヶ月以上のすべての人に無料の予防接種が提供されています。新型インフルエンザの前年に季節性のインフルエンザワクチンを接種していた人は接種していなかった人と比較して、重症度は増加しませんでしたが、1.4~2.5倍も新型インフルエンザを発症していました。

これはただの偶然でしょうか?

ここで以前の記事「もう一度新型インフルエンザの年を振り返ることにより見えてくるもの」の最初の表を見てください。1~14歳の子供の重症な感染が非常に多いのですね。新型インフルエンザは2009年~2010年のシーズンです。2008年~2009年のシーズンのインフルエンザワクチン接種率の推計は次のようです。

小児(13歳未満)成人(13~64歳)高齢者(65歳以上)全体
54.2%27.8%54.9%37.3%

13歳未満の中で、通常1~13歳未満と比較すると1歳未満でのワクチン接種率はかなり低いです。新型インフルエンザの前年で(前年に限りませんが)高齢者を除くと1~13歳未満というのは非常にワクチン接種率が高く、新型インフルエンザの重症感染が非常に多い年齢層とピッタリと重なります。偶然でしょうか?

カナダの報告を含めると、スペイン風邪以降にH1N1が何度か流行していないとすれば、ワクチンが影響している可能性は十分ありそうです。

これが意味するものは、仮説でしかありません。ひとつの仮説は、繰り返しのワクチン接種が、以前の感染によってもたらされた非常に強固で複雑な免疫を効果的にブロックしてしまう可能性です。意図してこのようなワクチンが開発されていたとすると、ワクチン製造メーカーは大儲けです。人類が進化の中で獲得してきた重要な免疫能を改変してしまうのです。

通常感染をすれば強固な免疫ができます。そうするとインフルエンザに感染する人や発症する人は減少してしまいます。しかし、ワクチンでその強固な免疫を無効にすれば、またインフルエンザが流行してくれます。流行すればワクチンを必要と思ってくれる人も増加します。

はたしてこれは私の妄想でしょうか?

毎年ワクチン接種をしている子供と接種していない子供を比較した研究があります。毎年ワクチンを接種していると、ウイルス特異的CD8 + T細胞応答の年齢依存的な増加は見られなかったのです。(図は原文より)

上の図は横軸が年齢で縦軸が CD8 + T細胞応答を表しています。Aがワクチンを接種していない群、Bがワクチン接種群です。ワクチンを接種していない子供は年齢と共に CD8 + T細胞応答が増加しています。

免疫については私は明るくないですが、私の認識が間違っていなければ、 CD8 + T細胞はキラーT細胞とも言われていて、ウイルスに感染した細胞やがん細胞などの宿主にとって異物になる細胞を認識して破壊する、非常に頼もしい免疫細胞です。

この CD8 + T細胞 はインフルエンザウイルスを記憶していて、似たようなウイルスが入ってきたら即座に攻撃してくれるはずです。しかし、ワクチンを接種ている子供はこれが増加せず、毎年のようにインフルエンザウイルスに襲われる危険性があるのです。

大人の場合はわかりませんが、もしかしたらワクチンは CD8 + T細胞 の記憶を喪失させる能力があるのかもしれません。

ワクチンの影響はこれに留まりません。それは次回に。

 

「Association between the 2008-09 seasonal influenza vaccine and pandemic H1N1 illness during Spring-Summer 2009: four observational studies from Canada」

「2008 – 09年シーズンインフルエンザワクチンと2009年春夏の新型インフルエンザH1N1病との関連:カナダの4つの観察研究」(原文はここ

「Annual vaccination against influenza virus hampers development of virus-specific CD8⁺ T cell immunity in children」

「インフルエンザウイルスに対する毎年の予防接種は、子供のウイルス特異的CD8 + T細胞免疫の発達を妨げる」(原文はここ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする