バターを代表とする動物性脂肪は飽和脂肪酸が多いので健康に良くないと以前は考えられてきました。いわゆる「脂肪悪玉説」です。しかし、動物性脂肪を植物性脂肪に置き換えたところ逆に健康を害する人が増えてしまいました。コレステロー
カテゴリー: 食事
糖尿病に対する1年間の食事による生理的ケトーシスのパワー
以前の記事「中途半端な糖質制限では中途半端な結果になる」で緩い糖質制限である「ロカボ」の糖尿病に対する3年間の結果を書きました。もちろん全く効果がないわけではなかったのですが、非常に「緩い」効果しか得られませんでした。
糖質は閉経を早めるかもしれない
毎日の食事と閉経の時期にはどうやら関連がありそうです。今回の研究で明らかになったことは、糖質が閉経を早め、魚は閉経を遅らせるということです。 生成された炭水化物であるパスタや白米は1.5年閉経が早くなり、savoury
「究極の持久力」 私も負けられません!
日本を代表するトレイルランナーの鏑木毅さんの「究極の持久力」を読ませていただきました。 私と同世代の鏑木さんは、現在もプロのトレイルランナーとして世界の第一線で活躍しています。彼は世界最高峰のウルトラトレイ
中途半端な糖質制限では中途半端な結果になる その1
北里大の山田悟先生のところからの論文です。山田先生は以前から緩やかな糖質制限を推奨しています。いわゆる「ロカボ」です。 今回、2型糖尿病の患者さんに、3年間にわたり緩やかな糖質制限を行った結果を発表されています。1食の糖
エビデンスの難しさ その2 肉はあなたにがんをもたらすか?(2018.5.1追記)
医療の中でエビデンスの重要性は大きいものですが、数字が並ぶことにより、逆にその裏の本質を覆い隠してしまう可能性があります。統計という数学的に正しいことと、人間を扱う医学として正しいことは違います。 エビデンスが好きな方の
玄米と白米での血糖値、インスリン分泌を比較すると?
先日の記事「「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」の書評 残念!」である意味(?)話題の本を取り上げましたが、その中で炭水化物の中で良いものと悪いものがあると書かれています。良い炭水化物というのは「茶色い炭水化
果糖は乳がんの細胞増殖を増加せてしまうかもしれない
先日、たがしゅう先生が、75g果糖負荷試験というのを行っていました。果糖は大量に摂取すると吸収されず、様々な胃腸の症状が出現します。それにもめげず非常に貴重なデータを公開していただき感動しています。この胃腸症状に関しては
「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」の書評 残念!
アメリカのUCLAの内科助教授、ハーバードで博士号など、素晴らしい経歴の先生が書いた本ですが、日本の片隅で一勤務医からツッコミを入れさせていただきます。 「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」と題した本ですが、
妊娠中の糖質過剰摂取が子供の知能に悪影響を与えるかもしれない
妊娠中の母親の食事は胎児にとって非常に重要です。以前の記事「糖尿病がなくても、妊娠中の高血糖は赤ちゃんに先天性心疾患のリスク増加をもたらす!」などで高血糖と赤ちゃんの心臓への悪影響について書きました。また「妊娠中の母親の