今年もインフルエンザの季節になりました。 学校保健法ではインフルエンザに罹患した際の出席停止期間を「発症から5日後、かつ解熱から2日後まで」と定めています。 今回の研究では、体形がインフルエンザウイルスの排出期間に影響を
カテゴリー: 病気
100歳以上の高齢者では医学的な心血管危険因子から見ると不健康?
人生100年時代と言われます。100歳以上でも生きている高齢者は健康なのでしょうか?健康とは何なのでしょうか? 医学が決めた健康的である、ということを見直さなければならないかもしれません。 今回の研究はイタリアの南部の1
慢性腎臓病とコレステロールと死亡率
慢性腎臓病を有している人では心血管イベントの発症率が高く、ステージが上がるにつれリスクが高くなります。 (図はこの論文より) 上の図は横軸がGFRであり、ステージで言えば、左からステージ1+2、一番右がステージ5です。明
家族性高コレステロール血症から考える 高LDLコレステロールは心血管疾患の原因ではない その6 スタチンの絶大な効果?
以前の記事「家族性高コレステロール血症から考える 高LDLコレステロールは心血管疾患の原因ではない その1」「その2」「その3」「その4」「その5」の続きです。 家族性高コレステロール血症(FH)ではLDLコレステロール
冠動脈疾患はLDLコレステロール値ではなくフィブリノゲン値と関連している
狭心症、心筋梗塞などの冠動脈疾患は未だにLDLコレステロールが高いことにより起きると信じている人がいます。アテローム性動脈硬化症のプラークの中に確かにLDLコレステロールは存在していますが、存在することと原因であることに
経口ブドウ糖負荷後2時間血糖値は役に立たない
糖尿病の診断には空腹時血糖値と経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)の結果により次にようになります。(図は糖尿病診療ガイドライン2016より) 空腹時血糖値が正常であり、ブドウ糖負荷後の2時間血糖値が140未満なら、糖尿病では
ますます怪しいリポタンパク質(a)Lp(a) 糖尿病との関係
以前の記事「5日間の高脂肪高エネルギー食負荷試験(人体実験) その2 リポタンパク質(a)Lp(a) あなたは何者?①」「あなたは何者?②」では、リポタンパク質(a)Lp(a)について、Lp(a)の増加は心血管疾患のリス
乳がんに糖尿病薬を使うと死亡率が高くなる
糖尿病は乳がんのリスク、再発のリスクを高めます。以前の記事「乳がんで糖質制限をした方が良い理由」で書いたように、乳がんの細胞にはインスリン受容体が非常に多くなります。糖尿病をインスリンやインスリン分泌を増加させるスルホニ
尿酸値が高いことは悪いことなのか? その3 パーキンソン病
以前の記事「尿酸値が高いことは悪いことなのか? その1 骨と筋肉」に続いて「尿酸値が高いことは悪いことなのか? その2 認知症」では、尿酸値が高い方が認知症のリスクが低いことを書きました。 今回は認知症にもなる、2番目に
PPI(プロトンポンプ阻害薬)は心筋梗塞のリスクを増加させるかもしれない
現在、どれほど多くの人がPPI(プロトンポンプ阻害薬)を長期に使用しているでしょう。 急性冠症候群でクロピドグレルが処方されますが、PPIはこのクロピドグレルの効果を減弱するようです。 急性冠症候群により治療を受けて、退