以前の記事「「チャレンジ!糖尿病いきいきレシピコンテスト」の中身は?」でも取り上げましたが、「チャレンジ!糖尿病いきいきレシピコンテスト」というものがあります。まだ今年もやっていました。開催主旨は次のようです。(チャレンジ!糖尿病いきいきレシピコンテストのホームページより)
開催主旨
生活習慣病の代表的疾患である糖尿病の急激な増加は、今や世界的な脅威となっています。文明化、都市化、人口の高齢化等が、これに大きな拍車をかけています。
公益社団法人日本糖尿病協会は、「正しい知識の普及啓発」、「糖尿病の療養支援」、「調査研究」、「糖尿病の撲滅を目的とした国際交流」の4つの事業を柱としてさまざまな取り組みを行っています。
昨今の糖尿病発症の若年化を受け、国民の健康増進に寄与する活動を行う当協会としては、さらに広範な世代へのアプローチが必要と考え、2014年度から、若い世代が参加する「チャレンジ!糖尿病いきいきレシピコンテスト」を新たな事業として開催しています。
本事業は、参加対象者を全国の栄養士・管理栄養士を目指し学業に励んでいる学生とすることで、若年層での糖尿病の関心を高め、さらには未来の糖尿病療養指導の一端を担う人材の育成に資するものと確信しております。また、このレシピコンテストで生まれた斬新なアイデアレシピをひろく一般に提供することで、糖尿病食事療法が活性化し、患者さんやご家族、予備群の方々のQOLが向上することを期待しています。
個人でもチームでも応募は可能、ぜひ多くの学生の皆さまのご応募をお待ちしています。
公益社団法人日本糖尿病協会の事業は、「正しい知識の普及啓発」、「糖尿病の療養支援」、「調査研究」、「糖尿病の撲滅を目的とした国際交流」らしいのですが、自分たちの持っている知識が「正しい」と思っているようです。そして「糖尿病撲滅」すら視野に入れているようです。さらに「調査研究」が事業であるのであれば、現在の栄養療法がうまくいかないことは容易にわかるはずですが…
コンテストの参加対象者は全国の栄養士・管理栄養士を目指している学生です。日本糖尿病協会による「英才教育」の一環でしょう。学生の頃から、糖尿病の食事は、糖質過剰摂取が当たり前、と思わせることを目指しているのでしょうか?
この「レシピコンテストで生まれた斬新なアイデアレシピをひろく一般に提供することで、糖尿病食事療法が活性化し、患者さんやご家族、予備群の方々のQOLが向上する」ということを考えるならば、最低でもこのレシピを食べた糖尿病患者さんがどのような状態になるか?つまり血糖値はどれほど上昇してしまうかを実際に確認すべきでしょう。
応募条件の一部は次のようになっています。
糖尿病食事療法のための食品交換表 第7版を参考に、炭水化物の比率をあらかじめ配慮した献立であること。
・炭水化物60%〈1日あたりの摂取量:炭水化物240g・たんぱく質70g・脂質40g〉
・炭水化物55%〈1日あたりの摂取量:炭水化物223g・たんぱく質72g・脂質47g〉
・炭水化物50%〈1日あたりの摂取量:炭水化物206g・たんぱく質78g・脂質52g〉
1食あたりの栄養成分バランス、P(たんぱく質)F(脂質)C(炭水化物)にも配慮し、経済的な食材を使用すること。
・朝食・昼食・夕食:各500円程度
1日あたりの総カロリーを1,600kcalとし、献立は以下を基準設定とする。
・1人前/500~600kcal
1食あたりの塩分量は2.5~3g以下とする。
上に書いたように、糖質は50~60%必要です。一食当たり70g~80gです。そして相変わらずカロリー制限食です。そしてお得意の栄養バランスが必要です。
ちなみに前回の最優秀賞の一つはこれです。
糖質(炭水化物)量86.9g!恐ろしい!糖尿病の人が食べたら、一体血糖値はどうなるんでしょうか?
日本糖尿病学会は今年の5月の学会で、やっとカロリー制限のエネルギー量が低すぎることを認め、エネルギー量アップに動き出したのに、全く反映されていません。栄養バランスなんて何の根拠もないのに、それを遵守させています。食事で血糖値の上昇を抑えるという考えはこれっぽっちもありません。これから将来のある学生を正しい方向に導くという発想はないようです。
このようなことを信じ込まされて、そのまま栄養士になれば、糖質過剰摂取を栄養指導で勧めるのも仕方がないのでしょうか?疑問に思っている学生はいないのでしょうか?すでに栄養士になってしまった人は一部を除いてなかなか変わってくれません。 日本糖尿病学会、日本糖尿病協会などの「英才教育」を受ける前に、学生さんは本当に正しい知識を身に着けるべきです。栄養学で習う、栄養バランスには何の根拠も存在しません。炭水化物50~60%を食べるのが良いというのが、全く根拠なく推奨されていることに気付いてください。
このコンテストでは実際に糖尿病の人、何人にも食べさせて、「最も血糖値を上げた」レシピに最優秀賞をあげているのでしょうかね?
「チャレンジ!糖尿病いきいきレシピコンテスト」今年も参加者募集中です。
こんな審査を誰がするのでしょうか?ホームページでは、
「一次選考(書類審査)
実行委員会および主催者が委嘱した審査員が書類審査を行います」
となっています。二次選考についても特に個人名が表記されているわけではありません。いずれにしても糖質制限をしている医師、関係者は含まれていないと言う事ですね。
信頼できる管理栄養士がこの国にはほとんどいないと思います。正しく生きている管理栄養士はごく一部ですね。
ジェームズ中野さん、コメントありがとうございます。
糖質制限をしている医師などは含まれるはずはないでしょう。
もし含まれればコンテストが成り立ちません。
糖質過剰レシピのコンテストですから。
本当にひどいコンテストですね。
「糖尿病いきいきレシピ」というからには、実際に糖尿病患者に食べさせて、食後血糖値を計り、「これだけ美味しくてお腹も膨れるのに、血糖値はほとんど上がらない」という審査規準で優劣を競うべきだと思いますが、これでは単なる家庭料理コンテストにしか見えません。
ただ先日、職場の健康診断で糖尿病予備軍の指摘を受けたという人と話す機会があったのですが、その診断結果を伝えた医師からは、「ご飯を控えて肉や魚を食べなさい、油も摂って大丈夫、酒は蒸留酒ならOK」など糖質制限推奨派と思われるアドバイスをされたそうです。そういう医師も少しずつ増えてはいるのでしょうね。でも当の本人は甘い物も白米もビールも大好きで、「まだ経過観察だから」と食生活を変えることに難色を示していました(ちなみにその人のお母さんは長年の糖尿病生活の末、膵臓癌で亡くなったそうなのですが…)。
大阪高橋さん、コメントありがとうございます。
糖尿病であり続けるためのレシピコンテストでしょうね。
健康診断の医師の話はうれしいですね。糖質制限を推奨する医師は段々と増えると思います。
どう考えても糖質過剰摂取が健康に良いわけがありませんから。
清水先生、レシピコンテストの主催者側ホームページに私の疑問をぶつけてみました。経過報告ですが清水先生にご報告いたします。
審査について問い合わせします。
一次審査と二次審査があるようですが、いったいどこのどなたが審査されるのですか。審査する者の職業、および本名を表記するようにしてください。
こういう事は指摘がなくても表記するべき問題です。〜〜
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この度は、チャレンジ!糖尿病いきいきレシピコンテストへ
お問い合わせいただきまして
誠にありがとうございます。
私、事務局の原田と申します。
早速ですが、お問い合わせの件につきまして
以下のとおりお返事させていただきます。
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■一次審査の審査員について
一次審査は書類選考となり
管理栄養士を中心とした医療従事者にこれから依頼を致します。
そのため現時点ではまだ未定となっております。
■二次審査の審査員について
二次審査は実技審査・試食審査となり
審査員の日程を確保する必要がありましたため
以下の先生方にご内諾をいただいております。
・公益社団法人日本糖尿病協会 理事長 清野裕先生(医師)
・福岡県栄養士会 大部正代先生(管理栄養士)
・医療法人小内医院 副院長 小内裕先生(医師)
・医療法人十薬会 上大類病院 堀口時子先生(管理栄養士)
・特別協賛社の企業より 2名
・患者様 1名(未定)
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ご指摘の件につきましては、関係各所とも情報を共有し
進めて参りたいと存じます。
また、審査員の方々についても鋭意調整して参ります。
ご心配をおかけしており、申しわけございません。
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
担当:原田
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チャレンジ!糖尿病いきいきレシピコンテスト事務局
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株式会社読売エージェンシー内
〒102-0071 東京都千代田区富士見2-1-12
TEL:050-7576-1250 am10:00~pm5:30(土日祝・お盆を除く)
MAIL:info-challenge-recicon2014@recicon.jp
URL:http://recicon/jp/〜〜
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それにしましても、糖質制限食ではないのですね?糖質制限をせずに糖尿病患者が合併症もなく元気に暮らすことができるのでしょうか?糖尿病患者が審査の中にいらっしゃるようなので、食前と食後の血糖値の検査をされたらいかがでしょうか?そのデータを検査終了後必ずホームページにて開示してください。あなた方の要求する食事ではおそらくグルコーススパイクになっていると思われます。その辺のチェックはされるのでしょうか?レシピコンテストと言う内容ですが、はっきり申し上げておうちでできる炭水化物満載の家庭料理の内容だと思われます。炭水化物をしっかり摂取する中で糖尿病を撲滅することなど到底できるわけはありません。京都の高雄病院の理事長の江部康二先生のブログなどを参照されながら糖質制限食をそのコンテストに反映されるべきだと思います。こんなコンテストで全国からの管理栄養士を招きトップを決めるなど理解できなく、ありえない話ですね。意味がわかりません。コンテスト自体、はっきり申し上げてゴミレベルです。〜〜
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ジェームズ中野さん、コメントありがとうございます。
主催側へのアプローチ報告ありがとうございます。
ところで、最後の方の「それにしましても・・・ゴミレベルです。」という文章も送ったのでしょうか?
これに対する返事はまだないのでしょうか?
何かが変わると良いですね。
ゴミレベル、、の部分も送信しております。返信はまだありません。ドクター清水のひとりごとも参照するように伝えるべきでした。申し訳ありませんでした。
マネーデータベース『製薬会社と医師』
で調べたところ、清野裕医師は製薬会社から1470万円受け取っているようです。
こんな人がコンテストの審査員を務めるなんて…(呆)
Komさん、コメントありがとうございます。
1470万円もらったら、一生懸命薬を売るでしょうし、糖質をいっぱい食べるように勧める人もいるでしょう。
利益相反バリバリのコンテストですね。