鉄は生物にとって非常に重要なミネラルですが、どれぐらい体の中に鉄が貯蔵されているかは肝生検をしなければ正確にはわかりません。採血によるフェリチン値やトランスフェリン飽和度などで推定ができると思われています。しかし、フェリ
カテゴリー: 病気
LDLコレステロールは本当に動脈の血管内腔から血管内皮を通って、アテローム性動脈硬化を起こすのか? その5
前回の記事「その4」では、糖質過剰摂取によりミトコンドリアの機能障害が起こり、それによって内膜が肥厚するのではないかという仮説を書きました。 では、なぜ脂質が内膜に蓄積するのでしょうか?それを説明するのに、大きな海に出た
坐骨神経痛にリリカは効かない
以前の記事「日本もリリカを野放しにしたままで良いのか?」でリリカという薬の問題点を指摘しました。神経障害性疼痛というものに適応があるのですが、痛みがあれば神経障害があるのではと考え、やたらに多くの患者さんに処方されていま
耳たぶに斜めの線が入っていませんか?
フランクのサインというものがあります。下の写真をご覧ください。(写真は原文より) 耳たぶに入った斜めの線のことです。この線は心血管疾患の予測因子だそうです。不思議ですね。心血管疾患と耳たぶが関連しているなんて。フランクの
HDLコレステロールは高ければ良いってもんじゃない? その3
以前の記事「HDLコレステロールは高ければ良いってもんじゃない?」で書いたように、HDLコレステロール値が極端に高いと、死亡率が上昇するのでは?という研究はあります。 日本人のものではないのですが、必ずしもHDLコレステ
動物園のサルでさえ糖質過剰摂取が問題になっている
イギリスのデボン州の動物園のサルは、人間の考えるステレオタイプのエサによって問題が起きているようです。人間はサルのエサは果物だという型にはまった考え方があるのかもしれませんが、実際の野生のサルは果物を食べたとしても、人間
HDLコレステロールは高ければ良いってもんじゃない? その2
前回の記事「HDLコレステロールは高ければ良いってもんじゃない?」で超高値のHDLコレステロール値は心血管疾患のリスクを増加させる可能性を書きました。 HDLコレステロールにも質の問題があります。HDLコレステロール値と
肥満に関しては異常に寛大な日本人
先日のテレビ番組で渡辺直美さんが大量の食事をしている様子が放送されていました。バラエティー番組なので、それはそれで良いとは思っています。 しかし、違った面からみると日本人は肥満に対して異常に寛大なんだな、と思います。 以
脂肪肝ではビタミンDが低下する
ビタミンD欠乏は健康にとって問題を引き起こす可能性を高めますが、ビタミンDを摂取していれば安心なのでしょうか?私は、肥満や高血糖、インスリン抵抗性、そして特にそれに起因する脂肪肝がビタミンD濃度を低下させているのでは?と
睡眠時無呼吸は脳を障害する?またはその逆かもしれない
睡眠時無呼吸症候群は様々な病気のリスクとなりますが、脳にも影響があります。睡眠時無呼吸が脳の障害を引き起こしたか、脳の障害が睡眠時無呼吸を引き起こすかははっきりしません。脳が低酸素に毎晩さらされることによるのか、脳の機能