糖質は血糖値を上昇させ、インスリン分泌も増加させます。そして脂肪が蓄積していくのですが、ブドウ糖と果糖ではその毒性は大きく違うように思えます。 これまでも何度も中性脂肪値の上昇が心血管疾患のリスク増加に関連していることを
カテゴリー: 病気
糖質制限での点滴 脂肪乳剤について
糖質制限をしている場合に、病気になって入院したりすると、点滴に対する不安があります。一部では糖質の入った点滴をしないように文書で渡す方もいるようです。 点滴が糖質ゼロのものを使ったとしても、長期の絶食ではエネルギーが必要
インスリンはマクロファージ泡沫細胞の形成を促進するかもしれない
以前の記事「空腹時インスリンを測定していますか?」で書いたように、心血管疾患のリスクとインスリン抵抗性は大きく関係していると思います。 動物実験ではなく、人間の細胞を使った研究ではありますが、インスリンがマクロファージが
頻尿の薬も侮れない 抗コリン薬と認知症
うつ病や頻尿、過活動性膀胱などの泌尿器系およびパーキンソン病の治療に用いられる抗コリン薬と言われている薬の使用が認知症のリスクを上げるという研究が発表されました。 これまでは抗コリン薬は短期的な認知障害については指摘され
糖質制限とLDLコレステロール上昇5 ファスティングはLDLコレステロール値を上昇させる
これまで、糖質制限をしたときにLDLコレステロール値が上昇することがあり、その理由を考えてきました。(糖質制限とLDLコレステロール上昇1、2、3、4参照) ファスティングをしている方もいると思います。私も時々やります。
インスリンで血糖値をコントロールすると、合併症やがん、死亡率のリスクは高くなる
2型糖尿病において、インスリンの注射で血糖をコントロールすることがあります。または、スルホニル尿素剤という薬によって無理やりすい臓からインスリンを出させる薬もあります。しかし、このようなインスリンを使った治療が本当に糖尿
ほとんどの病気は進化とのミスマッチである
医学は目覚ましい発展を遂げてきました。そして、以前では治らなかった病気が治ることも可能になったり、以前であれば死んでいた病気でも死亡率が低下しました。 しかし、本当に医学は進歩しているのでしょうか?確かに、診断する技術が
飽和脂肪酸は脳卒中のリスクを低下させ、心血管疾患とは関連していない
飽和脂肪酸は「悪玉」ではありません。もうそんな「昭和」的な考えは捨てましょう。来年で平成も終わるのですから。 下の図は健康な日本人男性と女性(35~89歳 3,731人)を17年間追跡したものです。動物性のタンパク質、動
低いコレステロール値とメンタルの関係
昨日の記事「青山学院大学陸上部の血液データ」で、選手のLDLコレステロール値の低さを指摘しました。LDLコレステロール値が低いと「さすが、アスリートは健康的だな」なんて勘違いする方もいるかもしれませんが、低いコレステロー
バターはあなたに害を与えない
バターを代表とする動物性脂肪は飽和脂肪酸が多いので健康に良くないと以前は考えられてきました。いわゆる「脂肪悪玉説」です。しかし、動物性脂肪を植物性脂肪に置き換えたところ逆に健康を害する人が増えてしまいました。コレステロー