肥満の人は、脳血流の低下と脳由来神経栄養因子(BDNF)の減少などにより結果、認知機能障害のリスクが高くなります。脳のエネルギーはブドウ糖ですが、認知症では脳のブドウ糖の取込みが低下します。その場合、糖質過剰摂取をしてい
カテゴリー: ケトン体
赤ちゃんにとっては糖質は鎮静剤レベル?
新生児のMRI検査は鎮静が必要です。途中で動くと画像が撮れないからです。ちなみにMRI装置の世界での人口当たりの台数は日本がダントツの1位です。 最近は、と言ってもかなり長い間、新生児に鎮静をする機会もなくなったので、今
糖質制限はがん患者の生活の質を改善する
糖質制限食やケトン食だけでがんを克服することは無理でしょう。しかし、糖質制限には生活の質(QOL)を改善したり、再発や死亡してしまうリスクを減らす可能性があると思います。 現在はインターネット、SNSの広がりで、様々な情
運動の有無にかかわらず糖質制限は様々な改善を認める
糖質制限ではかなり体重減少を認めますが、それに運動をプラスするとさらに良い結果となるでしょうか? 今回の研究では、平均年齢22.2歳、BMI25.1の女性に4週間の糖質制限を行ってもらい、さらに3つのグループに分けて運動
インスリン投与量、HbA1c、体重の減少をもたらす実際の糖質制限の臨床使用
糖質制限の利点の証拠はどんどん増加中です。そして以前の記事「アメリカ糖尿病学会が出した歴史的なコンセンサスレポート 糖質制限を推進!」にも書いたようにアメリカ糖尿病学会は2019年のコンセンサスレポートで、糖質制限が最も
脳炎後および自己免疫関連てんかんの治療のためのケトン食
ケトン食はすでに2016年からてんかんに対する食事療法として保険適応となっています。このケトン食はケトン体が抗けいれん作用を示すことで、てんかん発作を減少させると考えられていますが、どうしてケトン体が抗けいれん作用を示す
中途半端な糖質制限では中途半端な結果になる その2
先日、ある研究会の講演を聴きました。ペインクリニック領域の講演でしたが、「痛みの原因は酸化、糖化、血行動態の低下にある」というもので、非常に興味があり、どんな話になるか楽しみにしていました。フリースタイルリブレを使って色
糖尿病の食事療法のガイドラインはこんな論文を根拠としている その1
EBMが医療に持ち込まれて久しいですが、エビデンスがあれば正解であり、エビデンスがなければ間違い、というわけではありません。多くの場合、ある事象に対して正否両方のエビデンスが存在します。エビデンスはむしろ自分の主張を助け
トレーニングをしている人の糖質制限
アスリートやトレーニングをしている人では、理想的な筋肉、筋力を達成するために食事は重要でしょう。糖質制限をすると筋肉が減少してしまうと思っている人もいるかもしれません。 13の研究を分析した研究があります。参加者が健康で