令和になり、日本中が不思議なほどお祭り騒ぎのようで、ちょっと違和感を感じていますが、天皇が亡くなっての改元よりも、このような明るい改元の方が良いのかもしれません。令和になり最初の記事はちょっと問題提起です。 必須脂肪酸と
カテゴリー: 薬剤
関節リウマチでスタチンを飲むと心血管イベントが減少するそうだ 0.8%だけど…
統計は非常に有用なものですが、それは使い方次第です。数字と言うのは非常に錯覚を起こしやすく、上手く使えば人を騙すことも可能です。 今回の研究は関節リウマチ患者にスタチン(アトルバスタチン40㎎)を使用した場合とプラセボを
漢方の講演をさせていただきました
昨日、私の心の中での漢方の「師匠」が札幌で講演をされ、その中で少しの時間だけ私も講演を依頼されました。 医師向けの漢方のセミナーでペインクリニック領域の講演会です。 会場はぎっしり、140人近くになったと聞いています。
オメガ3サプリメントの品質は怪しい
健康に良い脂肪酸として、オメガ3多価不飽和脂肪酸が良く知られています。魚などに多く含まれていますが、中にはサプリメントで摂っている人もいるかもしれません。 今回の研究ではそのオメガ3サプリの品質ついて評価したものです。日
40歳未満で2型糖尿病と診断された人は、心血管疾患、死亡の過剰なリスクに直面している
以前の記事「2型糖尿病も早期に診断されるほど死亡率が高くなる?」でも書いたように、糖尿病は早期診断早期治療で死亡率が低下するのではなく、通常の治療の場合、やはり早期に診断されると死亡率が高くなります。 それは以前の記事「
新しい神経障害性疼痛の薬タリージェ(ミロガバリン)の効果も怪しい
以前の記事「やっぱりリリカは効かない 副作用たっぷりの科学的根拠のない適応症」でも書きましたが、神経障害性疼痛という病名は非常に怪しい病名です。にもかかわらず新しい「末梢性神経障害性疼痛」に適応のある薬が発売されました。
ビタミンDは良い効果をもたらすか? その3 大量投与がもたらす害
以前の記事「その1」では、ビタミンD不足は認知症のリスクを高くすることを書き、「その2」では逆にあまりにも大量のビタミンDを摂取すると逆効果になる可能性を書きました。ビタミンDの大量投与は認知機能低下以外に、反応速度が遅
ビタミンDは良い効果をもたらすか? その2 大量摂取では?
前回の記事「その1」で書いたように、ビタミンDの不足は認知症のリスクを高めてしまうようです。 では、毎日ビタミンDをたくさん摂ることは非常に良い結果をもたらすでしょうか? 今回の研究では、 50〜70歳の過体重や肥満の女
高齢者の血圧を下げると死亡率が上がる
以前の記事「高齢者は血圧を下げすぎてはいけない! その1」で書きましたが、高齢者の血圧を下げすぎると、死亡率が高くなる可能性があります。 現在では、血圧は130を超えないよう、しかも出来るだけ低く保つというのが原則になっ
病気を治すのは薬ではなく自分自身である
ちょっと古いものですが、面白い研究があります。スタチンとは違うメカニズムによる脂質異常症の薬のフィブラートの有効性と安全性を評価したプロジェクトです。 冠動脈疾患の患者でクロフィブラートという薬を投与された1,103人の