みなさんは空腹時インスリンを測定したことがありますか?20年前の論文ですが、虚血性心疾患のリスク因子として空腹時インスリン値が重要であることを示しています。 ただ、空腹時インスリンだけではなく、アポBとsdLDLの3つを
カテゴリー: 糖質制限
糖質制限とLDLコレステロール上昇5 ファスティングはLDLコレステロール値を上昇させる
これまで、糖質制限をしたときにLDLコレステロール値が上昇することがあり、その理由を考えてきました。(糖質制限とLDLコレステロール上昇1、2、3、4参照) ファスティングをしている方もいると思います。私も時々やります。
インスリンで血糖値をコントロールすると、合併症やがん、死亡率のリスクは高くなる
2型糖尿病において、インスリンの注射で血糖をコントロールすることがあります。または、スルホニル尿素剤という薬によって無理やりすい臓からインスリンを出させる薬もあります。しかし、このようなインスリンを使った治療が本当に糖尿
食後の中性脂肪スパイクとsdLDLの関連
血糖値スパイク(グルコーススパイク)という言葉がテレビでも聞かれるようになりました。食後の高血糖の危険性が本当にしっかりと伝わっているかは疑問ですが。 食後にスパイクするのは血糖値だけではありません。中性脂肪値もスパイク
青山学院大学陸上部の血液データ
先日のテレビでフリースタイルリブレを使った芸能人の血糖値を測定するという番組がありました。時代は変わりましたね。糖質という言葉が普通に使われ、食べた食事の糖質量が角砂糖何個分であるなど、糖質の害が少しずつテレビでも語られ
糖尿病に対する1年間の食事による生理的ケトーシスのパワー
以前の記事「中途半端な糖質制限では中途半端な結果になる」で緩い糖質制限である「ロカボ」の糖尿病に対する3年間の結果を書きました。もちろん全く効果がないわけではなかったのですが、非常に「緩い」効果しか得られませんでした。
糖質は閉経を早めるかもしれない
毎日の食事と閉経の時期にはどうやら関連がありそうです。今回の研究で明らかになったことは、糖質が閉経を早め、魚は閉経を遅らせるということです。 生成された炭水化物であるパスタや白米は1.5年閉経が早くなり、savoury
中途半端な糖質制限では中途半端な結果になる その1
北里大の山田悟先生のところからの論文です。山田先生は以前から緩やかな糖質制限を推奨しています。いわゆる「ロカボ」です。 今回、2型糖尿病の患者さんに、3年間にわたり緩やかな糖質制限を行った結果を発表されています。1食の糖
エビデンスの難しさ その2 肉はあなたにがんをもたらすか?(2018.5.1追記)
医療の中でエビデンスの重要性は大きいものですが、数字が並ぶことにより、逆にその裏の本質を覆い隠してしまう可能性があります。統計という数学的に正しいことと、人間を扱う医学として正しいことは違います。 エビデンスが好きな方の
小さな危険なLDLの割合を推測するには?
コレステロールを運ぶリポタンパク質のLDLには質があります。大きな粒子のLDLはいわゆる「善玉」LDLと考えられ、小さなLDLは「悪玉」LDLと考えられています。小さな危険なLDL(sdLDL)がどれくらいあるのかという