バターを代表とする動物性脂肪は飽和脂肪酸が多いので健康に良くないと以前は考えられてきました。いわゆる「脂肪悪玉説」です。しかし、動物性脂肪を植物性脂肪に置き換えたところ逆に健康を害する人が増えてしまいました。コレステロー
年: 2018年
私の小さな危険なLDLはどれくらいあるか?
小さな危険なLDLであるsdLDLを測定するのは通常では行われません。特殊な検査が必要になります。今回、明日香特殊検査研究所の松田さんの多大なご協力のもと私自身のsdLDLを測定しました。 その前に通常でも検査のできるリ
糖尿病に対する1年間の食事による生理的ケトーシスのパワー
以前の記事「中途半端な糖質制限では中途半端な結果になる」で緩い糖質制限である「ロカボ」の糖尿病に対する3年間の結果を書きました。もちろん全く効果がないわけではなかったのですが、非常に「緩い」効果しか得られませんでした。
糖質は閉経を早めるかもしれない
毎日の食事と閉経の時期にはどうやら関連がありそうです。今回の研究で明らかになったことは、糖質が閉経を早め、魚は閉経を遅らせるということです。 生成された炭水化物であるパスタや白米は1.5年閉経が早くなり、savoury
「究極の持久力」 私も負けられません!
日本を代表するトレイルランナーの鏑木毅さんの「究極の持久力」を読ませていただきました。 私と同世代の鏑木さんは、現在もプロのトレイルランナーとして世界の第一線で活躍しています。彼は世界最高峰のウルトラトレイ
ビブラムファイブフィンガーズで50km走ってみた
毎年この時期の私の恒例行事である、50km走を行いました。実際には52km超ありましたが、無事完走しました。去年は60kmを走ろうとしましたが50kmでリタイアしたのですが(「ケトン体ランニング「ケトラン」、試行錯誤の人
中途半端な糖質制限では中途半端な結果になる その1
北里大の山田悟先生のところからの論文です。山田先生は以前から緩やかな糖質制限を推奨しています。いわゆる「ロカボ」です。 今回、2型糖尿病の患者さんに、3年間にわたり緩やかな糖質制限を行った結果を発表されています。1食の糖
エビデンスの難しさ その2 肉はあなたにがんをもたらすか?(2018.5.1追記)
医療の中でエビデンスの重要性は大きいものですが、数字が並ぶことにより、逆にその裏の本質を覆い隠してしまう可能性があります。統計という数学的に正しいことと、人間を扱う医学として正しいことは違います。 エビデンスが好きな方の
ビタミンサプリメントは睡眠の質を下げるかもしれない
ビタミンは睡眠に関連しているようです。マルチビタミンまたは複数の単一ビタミンのサプリメントを使用している人は、ビタミンサプリメントを服用していない人と比較して、夜間の覚醒回数、覚醒時間が増え、睡眠薬の使用率が高くなり、不
小さな危険なLDLの割合を推測するには?
コレステロールを運ぶリポタンパク質のLDLには質があります。大きな粒子のLDLはいわゆる「善玉」LDLと考えられ、小さなLDLは「悪玉」LDLと考えられています。小さな危険なLDL(sdLDL)がどれくらいあるのかという