紫外線は悪者扱いです。太陽を浴びると、お肌に悪い、皮膚がんのリスクが上がる、などという情報が溢れ、太陽を避けて、外出には日焼け止めが欠かせないと思い込ませています。
しかし、人類はずっと太陽の恩恵を受けてきました。太陽、紫外線が本当に有害でしょうか?
今回の研究では、紫外線への曝露量と死亡率の関連を調べています。イギリスのUKバイオバンクのデータ(UKバイオバンクには、行動的および地理的な紫外線曝露を推定できるデータがあるそうです。)で、年間のサンルームまたはサンランプの使用回数および年間平均住宅短波放射量の推定などから曝露量を計算しているみたいです。(詳細は私には理解できません)
追跡期間は合計4,912,032人年で、追跡期間の中央値は12.7年でした。
分析の結果、サンルーム利用者はサンルーム非利用者と比較してビタミンDレベルが高く、住宅短波放射量が高い地域に住む参加者は、ビタミンDレベルも高くなりました。これは、この2つの曝露測定法が個人の紫外線曝露の実際の違いを捉えていることを示唆していると考えられます。(図は原文より)
上の図は、Aはサンルームの使用と死亡率の関連性で、B が住宅の平均短波放射線量と死亡率の関連性です。上から全原因死亡、心血管疾患死亡、がん死亡、がんと心血管疾患以外の死亡です。完全に調整されたモデルでは、サンルーム使用者は、非使用者と比較して、全死亡リスクが15%低く、心血管死亡リスクが23%低く、がん死亡リスクが14%低く、非心血管/非がん死亡リスクが12%低くなりました。
サンルーム非使用者は、追跡期間(15.7年)中に約48日間の寿命が失われました。
年間の住宅平均短波放射線量が2000 kJ/m 2高かった人は、完全に調整されたモデルで、全死亡リスクが12%低く、心血管死亡リスクが19%低く、がん死亡リスクが12%低くなりました。
住宅の平均短波放射線量が2000kJ/m 2低かった人は、追跡期間(15.7年)中に約26日間の寿命が失われました。
いずれにしても、紫外線は死亡リスクを減少させるようです。では、心配されている皮膚がんはどうでしょう?
上の図は、紫外線曝露と皮膚がん以外のがん(右)および悪性黒色腫(左)の発生率および死亡率との関連を示しています。
完全に調整されたモデルでは、サンルーム使用者と、平均短波放射線量が高い場所に住む人で黒色腫の発生率が高いという傾向はありましたが、関連性は統計的に有意ではありませんでした。さらに、サンルーム使用と平均短波放射線量は黒色腫死亡率と関連していませんでした。
さらに、完全に調整されたモデルでは、サンルーム使用は皮膚がん以外のがんの発生率とは関連がなく、死亡率の低下と関連していました。さらに平均短波放射線量が高いほど、皮膚がん以外のがんの発生率が低下し、死亡率も低下しました。
紫外線にはA波(UVA)とB波(UVB)があり、それぞれの紫外線への曝露と健康の関係については、生物学的にメカニズムがいくつか存在すると考えられます。
UVBは曝露された皮膚ではビタミンDを合成します。太陽からのUVBはビタミンDサプリメントとは異なる健康効果をもたらす可能性があるかもしれません。UVBはビタミンD合成とは独立して全身の恒常性を調節するために中枢神経内分泌系を活性化するようです。(ここ参照)
UVB は、局所的に誘発されたサイトカイン、副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンなどを循環中に放出し、ビタミンD合成とは無関係に、中枢視床下部-下垂体-副腎系の活性化、オピオイド生成効果、免疫調整などの全身効果を発揮します。紫外線は脳と中枢神経内分泌系に作用して、体の恒常性をリセットします。
UVAへの曝露は皮膚内の一酸化窒素(NO)貯蔵を動員し、血管拡張を引き起こし、血圧を低下させます。さらに、NOは炎症反応において重要な役割を果たすNLRP3インフラマソームも制御します。
我々人類はずっと太陽の恩恵を受けて進化してきました。その太陽が人間の体に有益な効果をもたらすことは全く不思議ではありません。逆に、太陽を避けることを勧めている人や企業は、金銭的な利益のために人間本来のメカニズムとは異なる推奨をしているのでしょう。
健康のために、毎日たっぷりと太陽を浴びましょう。
「Higher ultraviolet light exposure is associated with lower mortality: An analysis of data from the UK biobank cohort study」
「紫外線への曝露量が多いほど死亡率が低くなる:英国バイオバンクコホート研究のデータ分析」(原文はここ)
UVカット然り、塩分制限や
バランス良い3食などなど、
健康の為の常識は多々ありますが、
検証してみると単に
企業の利益の為の常識は
多いでしょうね。
紫外線を避けすぎて、ゴルフ場は息苦しいです。
女性ゴルファーは、真夏でも日焼け止めを何度も塗り、アンダーウェアは長袖のUVカット素材、タイツ(夏用)、鼻だけ穴あきの完全フェイスカバー、サンバイザーに両手用のゴルフグローブ(~_~;)
私は女性ですが、スプレーの日焼け止めで精いっぱいです。半袖短パンです。
本当に見ているだけでも息苦しいです。
それで熱中症になる方もいると思います。
さいとうさん、コメントありがとうございます。
ゴルフをする女性はそこまでしてもゴルフをしたいのですね。
マラソンランナーは日焼け止めはするかもしれませんが、ほとんどが半袖短パンですね。