3月8日は男女ともに東京オリンピックのマラソン代表の最後の選考レースの日でした。雨と風と低温という悪コンディションの中、代表選考レースは女子が凄かったですね。(関連記事はここ)一山麻緒選手は最後の最後までペースが落ちずに2時間20分29秒で優勝です。あのコンディションで凄かったです。
一方、男子は全く見るべきところがなかったですね。最初の5kmはペースメーカーもペースを作れず、グダグダな感じ。タイムを出さないとオリンピック出場ができないのに、日本人は誰もペースメーカー抜こうともしない。まあ、最初から日本記録を抜ける選手が出ていなかったということでしょう。
これで、男女ともに代表の3枠目が決まりました。男子は大迫傑選手、女子は一山麻緒選手になりました。
先日のコメントで、東京マラソンに出場した選手で、糖質制限を行っていた選手がいたことを教えていただきました。
一色、失速なく2時間7分39秒 東京マラソン、自己新で15位「やれること全部やった」
2020年3月2日 京都新聞より(記事はここ)
東京五輪男子代表選考の対象となる東京マラソンが1日、東京都庁前から東京駅前までのコースで行われた。大迫傑(ナイキ)が自らの日本記録を21秒上回る2時間5分29秒をマークし、日本人最上位の4位に食い込んで代表に大きく前進した。京都・滋賀関係では上門大祐(大塚製薬、北稜高―京産大出)が日本歴代6位タイの2時間6分54秒で日本人3位となる9位。一色恭志(GMO、京都府与謝野町出身)は2時間7分39秒で15位だった。
15位の一色は終盤に大きく失速することなく、自己ベストを2分4秒も上回る2時間7分39秒をマークした。「スタートラインに立てることを目指して準備してきた。今日はいけると思った」と充実感を漂わせた。
日本記録ペースを刻む第2集団に食らい付いた。20キロ付近で遅れ始めると「自分のペースで行こうと気持ちを切り替えた」。35キロ付近で右脚がつりそうになりながらも粘った。大会前の炭水化物制限に初めて取り組んだといい、「ラストも体が動いた。思い切ってやったことがはまった」。
昨年5月に左膝を痛めた影響でMGCには出場できなかったが、東京五輪代表選考に挑んだ過程に悔いはない。「やれることは全部やった。すっきりとした気持ちでトラックシーズンに挑める。マラソンでは競り合いのレースを経験したい」と貪欲に語った。マラソンを走るたびに収穫と課題をつかんできた25歳。この快走がさらなる飛躍の一歩になりそうだ。
一色恭志選手は青山学院大学の出身です。青山学院大学が最も強かった時の中心選手でもありました。初のフルマラソン挑戦となった東京マラソン2016でも、後輩の下田裕太選手に負けてしまったのですが、今回も下田選手の方が早くゴールしました。しかし、自己ベストを2分以上も更新するのは凄いことです。
一色恭志選手がこの東京マラソンの前に炭水化物制限、つまり糖質制限を行っていたというのですから、非常にうれしいニュースです。「ラストも体が動いた」という言葉通り、30km~35kmを15:21、35km~40kmを15:38、ラストの2.195kmを6:55で走っています。記録が期待されていた設楽悠太選手は30km~35kmを15:31、35km~40kmを16:05、ラストの2.195kmを7:04であり、一色選手が最後の最後で設楽選手を抜き去ったことになります。
以前の記事「デスバレーの「BAD WATER135」 石川佳彦選手が大会新記録で糖質制限で優勝!」で書いたように、砂漠で最高気温50度になる217㎞を走るレースでも、糖質制限をしている選手が優勝しています。
私も糖質制限でケトランをして、今年も走る気満々です。早くレースができるようになりますように!