安倍首相は1世帯に2枚の布マスクを配布することを決めました。専門家委員会ももっとアドバイスをあげれば良いのに、とは思います。しかし、アメリカのCDCですら布マスクを推奨し始めました。(ここ参照)医療現場にサージカルマスクを優先的に回すための対策だと思います。
さて、マスクは一般的に感染予防には役に立たないが、感染者が飛沫を飛ばないようにして感染を拡大させないために有効だと考えられています。
今回の研究はその効果を疑問視する内容です。
実際にコロナウイルス感染者を対象にしています。咳をした場合にウイルスが検出できるかどうかを調べています。患者の口から約20 cmのところにペトリ皿(シャーレ)が配置されました。患者は、マスクなし、サージカルマスク、布(綿)マスク、およびマスクなしで、ペトリ皿にそれぞれ5回咳をするよう指示されました。5回の咳のエピソードごとに個別のシャーレを使用しました。マスク表面を綿棒でサージカルマスクの外面、サージカルマスクの内面、布マスクの外面、布マスクの内面を順序で拭き取りました。(図は原文より)
4人の参加者の鼻咽頭および唾液サンプルのウイルス量の中央値は、それぞれ5.66log copies/mLおよび4.00log copies/mLでした。マスクなし、サージカルマスクあり、および布マスクありの咳の後のウイルス量の中央値は、それぞれ2.56log copies/mL、2.42log copies/mL、1.85log copies/mLでした。つまり、どちらのマスクをしていても、マスクから20cmの距離では鼻咽頭や唾液のよりは少ないですが比較的多くの量(数百個/ml)のウイルスが検出されていることになります。人によっては唾液と同量程度の量が検出されていることもあります。またマスクをしている状態としていない状態とでほとんど違いがない人もいました。
マスクの外側のマスク表面からのすべてのスワブは新型コロナウイルス陽性で、ウイルス量は20cmの距離と同様でしたが、不思議なことにマスク内側の表面からのほとんどのスワブは陰性でした。咳は気流の速度が非常に速いため、内側のウイルスの多くが外側に押し出されてしまうのではないかと思われます。
つまり、サージカルマスクも布マスクも飛沫感染予防に有効とは言えないということです。ただ、飛沫が飛ぶ距離が減少する可能性はありますが不明です。
私もマスクの効果についてさほどの期待はしていないため
一連のマスク騒動には疑問を感じています。
ただ、病院や銀行などマスクの着用が必須になっている
場所があるので布マスクでもあれば助かります。
本当にマスクが買えないです。
きくりんさん、コメントありがとうございます。
病院でさえ本当に不足しています。そのうち病院でも手作りマスクOKになったりするかもしれませんね。