糖質依存、糖質中毒

糖質は依存物質です。以前の記事「私、以前は糖質依存症でした」で書いたように私も糖質依存でした。もちろん、糖質は違法な物質ではありませんし、国や日本糖尿病学会などの医師たちも糖質摂取を推奨しているため、なかなか糖質の依存や中毒とは気付きません。

UNCOPEというスクリーニングツールがあります。これは、アルコールや薬物などの乱用や依存のリスクを特定するための簡単で迅速なツールです。

このツールの糖質バージョンがあります。これは30年以上依存症の医学に従事し、彼女自身が以前アルコール依存症で治療を受けていた医師のホームページにあったものを参考にしています。(そのホームページはここ)過去25年間、彼女の専門は砂糖と小麦粉、つまり糖質の中毒の治療です。

いくつ「はい」がありますか?

糖質とは、パスタ、パン、デザート、クッキー、甘いジュース、アイスクリーム、ピザ、シリアル、ジャガイモ、米、甘味料など、あらゆる炭水化物(糖質)です。はいいいえ
1. U =計画外の使用

この1年間に、意図したよりも多くの糖質を摂取したことがありますか?または、意図したよりも多くの時間、糖質を摂取したことはありますか?(例えば、今日はケーキ1個だけのつもりが、もう1個食べちゃった!とか、お昼に食べたチョコレートの残りを次の日に食べるつもりだったのに、夜に食べてしまった!など)

  
2. N =無視

糖質を摂取し過ぎて、普段の日常の責任をおろそかにしたことはありませんか?(例えば、お菓子を食べるのに夢中であったり、糖質摂取後眠くなり、約束の時間を忘れてしまった!など)

  
3. C =削減

この1年間で、糖質を摂取することを減らしたい、または減らす必要があると感じましたか?(甘いものをもう少し控えなきゃ!など思っていませんか?)

  
4. O =反対

糖質の摂取し過ぎに反対した人はいますか?家族や友人、または他の誰かがあなたの食べたり飲んだりする習慣に反対したことを言ったことはありますか?(家族などに、もう少しお菓子を少なくしたら?とか、ご飯のお替りを止めたら?などと言われたことはありませんか?)

  
5. P =夢中

糖質を摂取したくてたまらなくなったことはありませんか?または、糖質のことで頭がいっぱいになったことはありませんか?(テレビでスイーツの紹介などを見て、無性に甘いものを食べたくなったりしませんか?街でお店から甘い香りが漂ってきたときに無性に甘いものを欲しませんか?)

  
6. E =感情的な不快感

疲れ、イライラ、悲しみ、怒り、疲れ、退屈などの感情的な不快感を和らげるために、糖質を使用したことがありますか?(疲れたときには甘いもの!イライラしたときは甘いもの、などと思っていませんか?)

  

2~3個の「はい」は依存、乱用/有害な使用、4個以上は中毒を示しています。

以前の糖質過剰摂取時代の私は4個「はい」です。現在はもちろん0個です。

あなた自身、家族、友人などにこのツールを使ってみて下さい。4個以上「はい」であれば早急に対応が必要でしょう。糖質制限に詳しい医師に相談することをお勧めします。

糖質過剰症候群

6 thoughts on “糖質依存、糖質中毒

  1. 清水先生、こんばんは。
    私は、ゼロでした。ただ、最近、糖質制限を意図的に緩めています。週に2回ほど、夜、もち麦50 g(白米に混ぜるのではなく、もち麦だけです)を食べています。

      1. 2つ当てはまりました。依存でした。
        糖質まみれの食品を食べている現代社会は食べているのに栄養不足ということに早く気づいてほしいです。私は、カロリー=栄養だとずっと考えてました。

        子供の頃から糖質制限をしてタンパク質が豊富な食べ物を食べてたら身長が今よりも伸びてたのかな〜て思うと少し憂鬱になります。
        女性なら女性らしい身体になるんでしょうね。

        1. 匿名希望さん、コメントありがとうございます。

          結構、医療従事者や栄養士にもカロリー=栄養だと思っている人も少なくないかもしれません。
          私も子供の頃にもっと糖質制限をしてタンパク質を摂っていたら、もっと大きくなれたのでは?と思っていますが、
          今はこの体に満足しています。

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