心臓も腎臓もケトン体好き

以前の記事「脳はケトン体好き」では脳がケトン体好きであることを書きました。しかし、ケトン体のことを好きなのは脳だけではありません。

ケトン体が体にとって有益であることは、いまや常識(?)ですが、そのケトン体を簡単に増やすために、現在ではMCTオイル摂取が最も容易な方法かもしれません。しかし、すでにサプリメントのケトン体は開発されていて、最近までの研究ではラセミ体というものを含んだサプリD+L-β-ヒドロキシ酪酸(D+L-BHB)だったようですが、経口D-β-ヒドロキシ酪酸(D-BHB)サプリメントはMCTオイルやD+L-BHBよりももっとケトン体を増加させるようです。(図は原文より)

上の図はMCTとD+L-BHBとD-BHBを摂取したときのケトン体の増加の推移の比較です。トータルのケトン体量はD-BHBでは他のサプリの2倍増加していて、最大で1200μmol/L(図の中では1.2mM)にまで達しています。

上の図はAが血漿中のケトン体の曲線下面積で、Bは血漿中の消費カロリーあたりのそれぞれのケトン体生成量です。D-BHBが最も生成量も多く消費カロリー当たりの生成量も多くなります。

上の図は15gD-BHB摂取後のアセト酢酸の取り込みをPET画像で見ています。心臓に最も取り込まれているのがわかります。そして、腎臓にも取り込まれています。

上の図は、D-BHB摂取後の組織1g当たりの臓器別分布です。心臓が最も多く、次が腎臓です。脳の灰白質(水色の線、Grey matter)は1g当たりだと思ったよりも少ないですね。

(上の図はここより)

上の図は心臓のエネルギー源を示しています。

心臓はエネルギーを絶やすことは死を意味します。そうするとエネルギー源は不安定なブドウ糖より、体のたっぷりある脂肪酸をメインエネルギーにしていることは当然でしょう。そして、ケトン体がたっぷりあればそれも大いに利用します。

腎臓も同様でしょう。

エネルギー供給が止まってしまうと非常に重大なことになる臓器、脳や心臓、腎臓はケトン体好きなのです。

糖質制限をしてケトン体を体に増やしましょう。

糖質過剰症候群

「Metabolism of Exogenous D-Beta-Hydroxybutyrate, an Energy Substrate Avidly Consumed by the Heart and Kidney」

「心臓と腎臓によって貪欲に消費されるエネルギー基質である外因性D-β-ヒドロキシ酪酸の代謝」(原文はここ

コメント

  1. 鈴木 武彦 より:

    1日1食が基本、朝バターとココナツオイル入りコーヒーを飲み、日中は炭酸水と岩塩摂取で
    過ごしてます。
    一日中頭スッキリ、心地良いですよ。

    • Dr.Shimizu より:

      鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。

      頻繁に食べないことが快適だとわかると、以前は何であんなにいつも食べていたのだろうと思ってしまいます。