残念なことにアメリカのCDCも糖質過剰摂取を推奨している

新型コロナウイルス感染拡大で、ただ単に日本に情報が流れてこないだけかもしれませんが、アメリカのCDC(アメリカ疾病予防管理センター)はほとんど役にたっていない印象です。

そんなCDCですが、2型糖尿病のページを見てみると次のように書かれています。

2型糖尿病の危険因子

次の場合、2型糖尿病を発症するリスクがあります。

・前糖尿病を持っている
・太りすぎ
・45歳以上
・2型糖尿病の親、兄弟、または姉妹がいる
・週に3回未満の身体活動
・妊娠糖尿病(妊娠中の糖尿病)を患ったことがあるか、体重が9ポンドを超える赤ちゃんを出産したことがある。
・アフリカ系アメリカ人、ヒスパニック/ラテンアメリカ人、アメリカインディアン、またはアラスカ先住民(一部の太平洋諸島系およびアジア系アメリカ人もリスクが高い)

なんだかなぁ、という感じです。運動不足や人種のせいにしてしまっています。そして、

2型糖尿病は、太りすぎの場合の減量、健康的な食事、定期的な運動など、簡単で実績のあるライフスタイルの変更で予防または遅らせることができます。

とも書かれています。実績のあるライフスタイルの変更は、CDCが言う健康的な食事と運動です。本当に実績があるのでしょうか?

では、「糖尿病と共に生きる」という項目の中の「Carb Counting(炭水化物カウント)」の中に書かれていることを見てみましょう。そこには次のように書かれています。

「On average, people with diabetes should aim to get about half of their calories from carbs.」

「平均して、糖尿病の人はカロリーの約半分を炭水化物から摂取することを目指すべきです。」

文字通り、糖尿病と共に生きるには摂取エネルギーの半分を炭水化物から摂るべきでしょう。しかし、糖尿病を逆転したいのであれば炭水化物を摂取すべきではありません。CDCは糖質過剰摂取を推奨して、アメリカ国民をまだまだ太って、病気のままにさせておきたいようです。

果糖の過剰摂取は脂肪の燃焼が減少する」で書いたように、アメリカでは肥満が40%を超えました。現在のような食事が肥満を増加させているのは明らかです。糖質をエネルギーの半分摂っていたら、肥満の体ではインスリン抵抗性が高く、ますますインスリン分泌が増加し、肥満に拍車をかけるでしょう。

以前の記事「アメリカ糖尿病学会が出した歴史的なコンセンサスレポート 糖質制限を推進!」で書いたように、アメリカの糖尿病学会は糖質制限を認めているのに、CDCはまだまだこれまでの考えから抜け出せないようです。

糖質過剰症候群

コメント

  1. 鈴木 武彦 より:

    アップル創業者スティーブ・ジョブズは完全菜食主義でしたが、56歳の若さで膵臓癌の転移で  亡くなっています(伝記がとても面白いです。スープにバターが使われてると聞いたとたんに
    吐き出したりしてます)。
    アメリカ、多様な価値観が共存し、正しい情報を選択するのも大変そうです。       
    健康に関してはスティーブ・ジョブズほどの方でも情弱だったのでしょうか。   

    • Dr.Shimizu より:

      鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。

      多様化はそれはそれで良いと思います。個人の自由です。
      しかし、国が誤った情報を流すのだけはやめてほしいものです。