昨日のニュースを見ていて驚きました。新型コロナウイルスに関して、民間のPCR検査センターに長い行列ができていたのです。(この記事参照)
様々な考えがありますが、PCR検査の結果の有効性はその検査を受けた瞬間までなので、その後の感染の有無の保証は全くありません。帰省前に検査を受けて、それが何だと言うのでしょうか?この検査を行っている企業、医療機関はたいそう儲かっているのでしょうね。検査だけして、その後の陽性者の扱いはどうなったのでしょうか?
ところでこの検査センターのCt値はどれくらいに設定しているのでしょうか?ちなみにCt値はウイルス核酸を検出可能な閾値に達するまで、PCRで何回増幅を行ったかを示すものです。日本では恐らく最大で40回増幅していると思います。Ct値40のPCR検査の陽性者は本当に人に感染させるのでしょうか?
慶應義塾大学臨床研究推進センターはCt値を35にすることを提案しています。(図はここより)
一般的に感染を成立させうるウイルス量は100万粒子であり、Ct値を35とした場合、コーヒーカップ1杯程度(125mL)の唾液を浴びないと感染しない試算になるというのです。コーヒーカップ1杯分の唾液ですよ。想像しただけで気分が悪くなります。Ct値40だとペットボトル1本分の唾液です。
一向に厚労省も医療現場も世界もこのCt値を統一しようとはしません。逆に言えば、このCt値を変えるだけで陽性者の数をコントロールできます。
検査センターの結果には是非Ct値も記載してほしいですね。
そして、もうそろそろPCR検査から卒業しても良いのではないでしょうか?
「RT-PCR Screening Tests for SARS-CoV-2 with Saliva Samples in Asymptomatic People: Strategy to Maintain Social and Economic Activities while Reducing the Risk of Spreading the Virus」
「無症候性の人々における唾液サンプルを用いたSARS-CoV-2のRT-PCRスクリーニング検査:ウイルス拡散のリスクを低減しながら社会的および経済的活動を維持するための戦略」(原文はここ)
久しぶりにコメントさせていただきます。
民間会社による無症状者へのPCR検査は札幌でも1月からやっていて「繁盛」しているようですね。
陽性(札幌のその会社の場合は高リスクという言い方)であれば、厚労省の通達もあって基本的には保健所に知らせ本人には医療機関であらためて正式に検査を受けることを強く勧めるそうです。
Ct値についてですが、問い合わせたところ、はっきり答えてもらえませんでした。
医療機関から請け負っている検査会社の殆んどは40と聞きましたし、スクリーニングとしての考え方や見逃して後から苦情を言われたくないということもあるでしょうから、40~に設定しているかと思います。
NANAさん、コメントありがとうございます。
やはりCt値40のようですね。自らPCR検査を受けようとする人はその意味が分かっているのでしょうかね?
清水先生、こんばんは。
日本のCt値の40というのは感度と言っていいのかどうか分かりませんが、高すぎるのですね。そこまで増幅する意味があるのかどうか?ですね。
世界的に統一した上で議論すべきだと思いました。またウイルスの種類により、固有のCt値の設定が必要なのでしょうか?
じょんさん、コメントありがとうございます。
わざとCt値は統一しないのでしょうね?コントロールに使えますから。
私の会社の近所(大阪市内)にPCR検査センターができた2ヶ月半ほど前、朝の出勤前に検査を受ける人が10人前後いました。
それが、4月になったとたんに50人くらいの行列ができるようになり、新入社員や異動になった社員に検査を奨励(強制?)している会社があるのではないかと思いました。
そしてGW前日の4月28日には突然200人くらいの大行列が道路にあふれていました。検査を受けて陰性を確認し、安心して実家に帰ろうと言うような人たちではないかと想像します。
緊急事態宣言発出中ですが、昨年よりも人の移動は多いのではないかと予想されます。
Ct値により陽性者数は全く違う数になるでしょうし、検査数によって陽性者数は増減するのは当たり前で全くデータとしては比較する事ができません。
欧米の数十分の一の感染者、死者数でなぜ医療崩壊するのかも全く分かりません。どのメディアもその事に触れようとしないのはなぜなのでしょう。触れるとまずい事があるのでしょうか。
インドに酸素ボンベと人工呼吸器300台を供与するようですが、医療崩壊と言いながら余っているのでしょうか。オペレーションできる人材が足らず、物だけが余っているのでしょうね。GDPも欧米の方がはるかに高くなっています。日本は回復できずにいます。日本の経済も医療もどうなっているんでしょう。行政は一体何をしているのでしょう。
緊急事態宣言発出(空襲警報)、ネオンを消せ(灯火管制)、医学生や看護学生もワクチン接種要員(学徒動員)。。。
まるで戦時下です。それも敗戦直前の。
西村 典彦さん、コメントありがとうございます。
緊急事態宣言も何度も何か月間も出ていたら、緊急事態とは思えなくなるのも当然です。
5月1日現在、東京は人工呼吸受入可能ベッド数214に対して56しか使用していません。まだ26%です。緊急事態でしょうか?
全国で見れば、受入可能数1848に対して使用は646です。35%しか使用していません。
もちろん大阪をはじめ関西圏は結構大変な状況です。大阪は321ベッドに対して260使用し、81%です。
京都70%、兵庫63%、奈良46%です。鳥取や島根は使用0件なのですから、そこに手を貸してもらえば良いのにと思いますが、
1年以上経っても助け合いは行われないようですね。
国も知事会も医師会も国民に対して我慢させるよりも、運用面でもっと効率よくできるようにしてほしいものです。
瞬間的なものですよね、PCR検査の安心感。
ご指摘の通り、検査直後に感染するかもしれないし、また消毒や手洗いにしても
(気がつかない場所にもウィルスは蔓延している事実を思えば)一時の気休め以上のものではないのではないでしょうか。過剰な消毒や手洗いの害のほうが大きそうです。
視点を変えて、感染したとしても大丈夫な免疫力を上げるほうが大切だと思います。
鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。
私も免疫力が最も重要だと思います。
不安や恐怖やコンプレックスなどは商売になりやすいのでしょうね。