子供の睡眠時歯ぎしりと砂糖の摂取

寝ているときの歯ぎしり、大人でも子供でも認められます。はっきりとした原因はわかっていません。

今回の研究では、スクリーンタイム(携帯電話、コンピューター、電子機器、電子ゲーム、テレビなど)、砂糖の摂取と子供の睡眠時歯ぎしりの関連を分析しています。ただ、いつものように砂糖の摂取量は食事アンケートなので質の低いデータです。

440人、平均年齢6.2歳を分析しました。睡眠時歯ぎしりの有病率は35%であり、平均スクリーンタイムは2.1時間/日でした。両親は、子供たちの73%が毎日1日1回砂糖を加えた食品を追加して摂取し、20%は1回以上摂取していると報告しました。(表は原文より)

独立
変数
OR睡眠時歯ぎしりの頻度に対するモデルの影響OR
睡眠時
歯ぎしり
スクリーンタイム3.2たまにvsまれに7.17
いつもvsまれに8.18
砂糖の摂取2.5たまにvsまれに3.62
いつもvsまれに5.31

(まれに=0~1日、たまに=2~4日、いつも=5~7日)

スクリーンタイムの増加、砂糖を加えた食品の摂取が増加するほど睡眠時歯ぎしりは増加し、大きな関連が認められました。

歯ぎしりはドパミンとの関連も指摘されていますが、はっきりしません。ただ、画面を見る時間が増加すると歯ぎしりが増加するということは、脳に何らかの影響がある可能性も十分あります。

砂糖をはじめとする糖質も当然脳に影響します。しかし、今回の研究では食事アンケートのデータですし、砂糖の追加と言っても、他の食事も糖質過剰摂取なのではっきりとはわかりません。糖質制限で歯ぎしりが改善したというデータがあれば、糖質が関係していると考えられるでしょう。

糖質そのものではありませんが、胃食道逆流(GERD)(逆流性食道炎)と歯ぎしりは強く関連しているので、恐らく糖質が関係していると思います。

子供に限らず、歯ぎしりが気になる人はまずは糖質制限を試してみてはいかがでしょうか?

糖質過剰症候群

「Sleep bruxism in children: relationship with screen-time and sugar consumption」

「子供の睡眠時歯ぎしり:スクリーンタイムと砂糖消費量との関係」(原文はここ

3 thoughts on “子供の睡眠時歯ぎしりと砂糖の摂取

  1. 「栄養バランスを考え3食/日が、健康の秘訣」同様、根拠希薄ではありますが、
    食事(糖質制限)/運動/(スクリーンタイム制限し質の高い)睡眠のバランスは大事かと思います。

    1. 鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。

      私も食事、運動、睡眠は重要だと思います。
      バランスの良い3食の食事ではなく、食事の質ですね。

  2. 業務上、コロナワクチン接種2回いたしましたが幸い副反応ありません(いまのところ)。

    これも日頃の糖質制限/継続的な運動/睡眠時間死守 の成果もあると思ってます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です