今年も血液検査のデータを示したいと思います。毎年それほど大きな変動はありません。食事が変わっていないの、変動も少ないのでしょう。2年前の5月のデータを併記します。
2022年4月 | 2020年5月 | |
空腹時血糖値mg/dL(110未満) | 91 | 95 |
空腹時インスリン値μU/mL(2.2~12.4) | 2.4 | 2.9 |
HbA1c%(6.2未満) | 5.0 | 5.1 |
インスリン抵抗性 HOMA-IR(1.6以下) | 0.54 | 0.68 |
TyGインデックス(8未満?)(ここ参照) | 7.46 | 7.62 |
SPISE(6.61以上)(ここ参照) | 10.91 | 10.88 |
総ケトン体μM/L(131以下) | 319 | 152 |
血中βヒドロキシ酪酸μM/L(85以下) | 295 | 141 |
アセト酢酸μM/L(55以下) | 24 | 11 |
尿酸mg/dl(3.6~7.0) | 5.4 | 4.7 |
中性脂肪mg/dL(50~149) | 38 | 43 |
総コレステロールmg/dL(150~219) | 332 | 358 |
HDLコレステロールmg/dL(40~80) | 93 | 105 |
LDLコレステロールmg/dL(70~139) | 201 | 213 |
中性脂肪/HDLコレステロール比(1.3以下) | 0.41 | 0.41 |
アテローム発生指数(AIP)(0.11未満)(ここ参照) | -0.39 | -0.39 |
レムナント様(RLP)コレステロールmg/dL(7.5以下) | 2.4 | 2.2 |
クレアチニンmg/dL(0.65~1.09) | 0.78 | 0.78 |
BUNmg/dl(8.0~20.0) | 19.2 | 21.8 |
eGFRmL/min | 81 | 82 |
AST(GOT)U/L(10~40) | 15 | 16 |
ALT(GPT)U/L(5~45) | 12 | 14 |
γGTPU/L(79以下) | 19 | 21 |
脂肪肝指数(FLI)(30未満)(ここ参照) | 2.81 | 4.82 |
総蛋白g/dL(6.5~8.2) | 7.5 | 7.7 |
アルブミンg/dL(3.7~5.5) | 4.8 | 4.7 |
血色素量(Hb)g/dL(13.6~18.3) | 14.8 | 13.4 |
白血球数/μL(3500~9700) | 5000 | 4680 |
赤血球数万/μL(438~577) | 483 | 445 |
ナトリウムmEq/L(135~145) | 139 | 142 |
カリウムmEq/L(3.5~5.0) | 4.2 | 3.8 |
カルシウムmg/dL(8.6~10.2) | 9.1 | 9.3 |
マグネシウムmg/dL(1.7~2.6) | 2.2 | 2.3 |
亜鉛μg/dL(80~130) | ー | 91 |
血糖値もインスリン値も低く、当然HbA1cも良い値です。
インスリン抵抗性を表す様々なパラメータも非常に良好です。
ケトン体は2年前は結構低めでしたが、今回は300程度で、私としてはいつも通りです。私はあまり上がりません。
LDLコレステロールも相変わらず200以上をキープしています。中性脂肪も非常に低く、HDLコレステロールも非常に高いので、全く問題ないと考えていますが、健康診断をする医師は「要治療」のコメントを書いてくるので鬱陶しいです。
中性脂肪/HDLコレステロール比は0.41と抜群の値です。レムナントコレステロールも相変わらず非常に少ない状態です。
腎機能、肝機能も良い値ですね。
貧血もありませんし、電解質も正常です。
ただ、マグネシウムは積極的に摂っても、やっぱり血中濃度はあまり上がりません。また、亜鉛を今回測定してみましたが、正常範囲にあります。まあ、マグネシウムも亜鉛も血中に存在するのはほんの一部ですから。
ALPでの亜鉛不足の予測はあまりあてになりません。(ちなみに私の今回のALPは50U/L(基準値38~113:IFCC)でした。)
(図はここより、ALP値は以前の測定法によるもの)
ある報告では血中の亜鉛とALP値はほとんど相関関係はありませんでした。目安程度に思っていた方が良いですね。また、それほど長期ではなく、それほどの大量ではないサプリやプロマックでの亜鉛摂取でも亜鉛過剰をきたす前に銅欠乏を起こす可能性もあるので注意が必要でしょう。
いつも書いていますが、実際には糖質制限をしている場合の血液検査の基準値は不明です。食事が変われば体も変わりますので、これまでの糖質過剰摂取をしている人から得られた基準値がそのまま当てはまるかどうかはわかりません。
積極的に摂っていらっしゃるマグネシウムの内容を教えて下さい。サプリメント、食品、飲料?
糖質制限すると、マグネシウムがより必要になるのでしょうね。江部先生は幅広く食品から…と仰っていますが、それも中々難しいと思います。私は糖質制限五年目ですが、慢性的便秘に悩まされるようになり、マグネシウムサプリメントでなんとかです(ただ柔らかくなり過ぎ?でも出ないより良いとしております)
タロウさん、コメントありがとうございます。
糖質過剰摂取の方がマグネシウム必要量が多く、また不足している人も多いと思います。
江部先生が仰る通り、海藻類やナッツなどの食品から摂るのはもちろんですが、
私はランニングをするので、かなり汗と共に失われていると思います。
私はかなり前から、もっぱら濃縮マグネシウムです。
日本のマグネシウムサプリは酸化マグネシウムがほとんどなので、下剤にしかならず、ほとんど吸収されないと思います。
便秘の原因は他にあるかもしれませんね。水分や塩分不足、食物繊維の不足または摂り過ぎなど。
嘘ではないのでしょうが、身体に(微量)必要な成分を拡大解釈しての
サプリメントや健康食品の多い事、、(必ず、読めない様な小さい字で「個人の感想」記載)。
鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。
人間の体は自動的に様々なバランスをとり、一定の状態を保とうとします。
しかし、サプリは食事と異なり急速に血中濃度を上げるために、大きくバランスを崩す場合もあると思います。
それを立て直すようにするために違うサプリが必要になるかもしれません。
また、サプリや健康食品などの闇は紹介料の制度が影響している場合もあるでしょう。
何もしなくても数万~数十万~数百万を手にするのであれば、止められません。
身体の働きを、妨げ無いことが大事ですね。
先生のブログでは3大生活習慣病のうち、糖尿病と脂質異常症の話題がのぼることが多いですが、高血圧はあまり見かけないような気がします。
あまり重要視されていないのでしょうか?
個人的に伺いたいのは、以下の2点です。
血圧は先の2つ(高血糖、脂質異常)の結果として上がってくるものなのか?
加齢による血圧上昇は血管の経年劣化という自然なものととらえて良いのか?
お時間が許せば、お考えを聞かせて下さい。
Kiss FMさん、コメントありがとうございます。
結構高血圧ネタも記事にしていると思いますが・・・
今度もう一度記事にします。