これは新型コロナウイルスワクチンによる抗体依存性増強(ADE)ではないだろうか

日本では新型コロナウイルスのワクチン接種が4回目を始めようとしています。2回目、3回目までをしっかり検証しないうちに在庫処分を急いでいるように見えて仕方ありません。

カナダでは毎日数千人の陽性者がカウントされ、死亡者数は数十人から100人を超える日もあるようです。(ここ参照、下の2つの図もここより))

上の2つの図は2022年4月24日までのワクチン接種状況と陽性者、入院数、死者数を示しています。ワクチン未接種者、ワクチン接種をしたがまだ効果に守られていない時期、1回接種、2回接種、3回接種に分かれています。そうすると、ワクチン未接種が一番リスクが高く見えます。しかし、この数は2020年12月14日からの累計です。最初のころは未接種者も多かったはずです。また、2020年12月と現在では流行しているコロナの株が異なります。

ここ2か月、そして3回目接種の影響を見てみましょう。

ただ、2か月前のデータを持っていませんので、ここのサイトのデータと図、内容を参照させていただきます。2022年2月21日から4月17日までの2か月間、ワクチン接種状況によってどのようになっているでしょうか?

上の図はここ2か月間の10万人当たりの陽性者数です。一番左からワクチン未接種者、1回接種、2回接種、3回接種です。3回接種では未接種者のおよそ4倍の陽性者です。

 

上の図はここ2か月間の10万人当たりの入院者数です。3回接種では未接種者のおよそ1.7倍です。

上の図はここ2か月間の10万人当たりの死者数です。3回接種では未接種者のおよそ2.6倍です。ワクチンを3回接種すると未接種者よりも2.6倍も死亡リスクが高くなるのです。

普通に考えれば、これはワクチンによる抗体依存性増強(ADE)でしょう。もちろん、3回目のワクチン接種は高齢者ほど接種率が高く、一方未接種者は若い世代が多いと思うので、そのバイアスが問題となる可能性はありますが、いずれにしてもきちんとした検証が必要です。

厚労省のホームページのQ&Aでは、次のように書かれています。(ここ参照)

Q.ワクチンを接種した人が変異株に感染すると重症化しやすい(抗体依存性感染増強(ADE)になりやすい)のは本当ですか。
A.現在までに、新型コロナワクチンを接種した方に、抗体依存性感染増強(ADE)が生じたという報告はありません。
抗体依存性感染増強(ADE)とは、ウイルスの感染やワクチンの接種によって体内にできた抗体が、ウイルスの感染や症状をむしろ促進してしまうという現象です。
これまで新型コロナワクチンを接種した方で、ADEが起こり重症化してしまったという報告は、臨床試験でも実用化後でも、現時点において確認されていません。
稀ではありますが、ワクチン接種によりウイルスに感染した時の症状が増強してしまう現象(ワクチン関連疾患増強)が起きることがあります。これには、免疫に関与する細胞のうち、Th2とよばれる細胞が優位にはたらくことや、ウイルスへの結合能を有するものの中和活性の低い抗体が、ウイルスの細胞内侵入を助長したり、複合体を形成して気道の炎症を引き起こしたりする等の機序が考えられています。
新型コロナワクチンの開発に向けた各国規制当局の会議では、動物実験(非臨床試験)やヒトでの臨床試験の段階から、このようなワクチン関連疾患増強の可能性に注意しながら開発する必要性が指摘され、新型コロナワクチンを開発する製薬企業には、動物実験や臨床試験において、①中和抗体の誘導の状況や、②Th1とTh2という免疫のバランスを検証する(Th2が優位でないことを確認する)、といったことが求められました。
現在、日本で接種が進められている新型コロナワクチンにおいても、開発段階で様々な実験動物を使用して、中和抗体の誘導やTh1とTh2のバランス等が確認されており、ヒトにおける疾患増強リスクについても、引き続き実用化後も情報収集していくことが薬事承認審査の過程で求められました。
今後も、新たな変異型が出現した場合には、ワクチンを接種した人でADEを含めた疾患増強が生じるかを観察する必要はありますが、現時点ではこのようなリスクの懸念はないと考えられます。

現時点というのが文章作成の日付が書かれていないので、よくわかりませんが、恐らくは昨年ではないかと思います。今年になり新たな変異型に置き換わっているので、実際のデータを示し、ワクチン接種者と未接種者の違いがないことを示すべきです。

ADEの報告はないと言っていますが、実際に1人1人を見てもわかるわけではありません。重症化、死亡が新型コロナの感染なのか、ワクチンによって重症化が増強したのかの区別はできないでしょう。このような国の細かいデータの蓄積でしかわかりません。

ウイルス学者の宮沢孝幸先生も著書「ウイルス学者の責任」の中でも、様々な場面でもADEに危険性を指摘されています。

 

本当に、国民の健康を守るつもりがあるなら、国、厚労省はしっかりとしたデータを取るべきですが、恐らく日本のデータはあまりちゃんと収集されていないでしょう。…と思っていたら、森田先生のnoteに「厚労省が公式データ修正→「ワクチン有効」は嘘でした…の衝撃」という記事が出ていました。これまでの厚労省のデータによりワクチンが有効だったというのが、データを修正し、実は2回接種の方が陽性者が多いというものです。(厚労省の資料はここ

ワクチン接種歴が未記入の場合、令和4年4月20日までのADB提出データでは未接種に分類していたが、5月11日以降のADB提出データでは接種歴不明に分類している。

いい加減そのものです。未記入を未接種者のデータに入れていたなんて。やっぱり…

上の図は厚労省の資料の4/25~5/1の陽性者数です。多くの年代で未接種者よりも2回接種の方が陽性率は高く、65歳~69歳では未接種者よりも2回目接種者で約2.9倍、3回目接種者ではわずかではありますが陽性率が高くなっています。お役所は改竄好きなので、このデータさえ疑ってしまいます。

今回のカナダの状況をADEなのか、そうでないのか明確にしないうちに4回目のワクチン接種は無責任です。2回目までも検証されていないうちに3回目がなし崩し的に始まり、またなし崩し的に4回目ですから。

このカナダのデータをどう考えるのか、厚労省が間違い(改竄?)を修正したデータをどう考えるか、それぞれが自分でしっかりと考えるべきだと思います。

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