激辛料理が一部では流行っているようです。辛いものが好きな人もいるでしょう。テレビでも極端な激辛料理を食べさせて喜んでいる番組もあります。
でも、どう見ても極端な激辛料理が健康的な食事には見えません。消化管に強い刺激があり、炎症を惹起しそうです。
今回の研究では唐辛子摂取と消化管がんのリスクを分析しています。14の研究のメタアナリシスです。食事系の研究なので恐らくほとんどは食事アンケートによるものなのでデータの質は悪いです。(図は原文より)
上の図のように、唐辛子の大量消費により消化管がんの可能性は1.64倍になりました。部位別では、その中でも食道がん(EC)が最も高く2.71倍でした。地域ごとの分析では消化管がんの可能性はアジアで2.5倍、アフリカで1.62倍、北アメリカで2.61倍でした。
もちろん、食事系のアンケートを用いた研究は質が低いですので、明らかなことは言えません。しかし、唐辛子はヒリヒリするような強い刺激、痛みを伴い、炎症を起こし、粘膜を傷害をするでしょう。消化管の最前線の食道が最も影響を受けることは想像に難くありません。
激辛料理はほどほどにした方が良さそうですね。
「Association between chili pepper consumption and risk of gastrointestinal-tract cancers: A meta-analysis」
「唐辛子の消費と消化管がんのリスクとの関連:メタ分析」(原文はここ)
激辛も、糖質同様、依存的になっているように感じます。
鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。
激辛料理もドパミンが出るのですかね?