インスリン抵抗性とうつ病との関連

眠いけど、気持ちのいい朝です。まさか勝ち点6、1位通過とは。引き分けで得失点差でどうかな?くらいに思っていたので、凄すぎます。これまでスペインに勝ったことあるのかな?2022年12月1日はまた歴史的な日になりました。今日(2日)こそ祝日にしてほしいですね。眠いです。

でも、ワールドカップで日本中がうかれている間に、政府が変な動きをしなければ良いのですが。またどこかの議員やどこかの〇〇教会などは自分たちに注目が集まらなくなり少しホッとしているでしょうね。

ところで、厚生労働省ワクチンアドバイザリーボードメンバーがつい最近ファイザーに転身、ワクチン分科会メンバーに元ファイザー統括部長がいることが、参議院予算委員会で追及されました。(動画はここ)もう完全に利益相反。コロナおよびワクチンは医学の問題ではなく、政治の問題でしょう。

さて、今日は気分が非常に良いですが、内容はうつです。

うつ病は多因子性かもしれませんが、大きな原因の一つは糖質過剰摂取です。しかし、多くの人は食事の間違いによってうつ病が起きているなんて思いもしません。それは医師も同様です。精神科、心療内科の医師が患者にどのような食事をしているか、どのような食事をするべきかなどを聞くことが、どれくらいの割合あるでしょう。ほとんどゼロに近いのではないでしょうか?

今回の研究ではインスリン抵抗性の指標である、中性脂肪/HDLコレステロール比、空腹時血糖値によって示される前糖尿病、腹囲で測定した中心性肥満がうつ病を予測するかどうかを分析しています。

今までうつ病や不安障害のない601人の18~65歳(平均年齢40.9歳)の人を対象としています。

今回の研究の中性脂肪/HDL比はmmol/Lで計算されているので、日本の単位にするには2.23をかけます。高中性脂肪/HDL比の定義は女性で0.83以上、男性で1.22以上とされました。日本の単位では、女性1.85、男性で2.72です。(表は原文より改変)

全体 高中性脂肪/HDL比 低中性脂肪/HDL比
(N=601) (N=161) (N=440)
N % N % N %
女性 365 60.6 86 53.1 279 63.4
年齢(歳) 40.9 14.5 44.3 14.2 39.6 14.4
空腹時血糖値 (mmol/L) 5.1 0.8 5.4 1.1 5.0 0.7
腹囲(cm) 88.0 13.5 96.5 14.1 84.8 11.9
HDL (mmol/L) 1.6 0.4 1.3 0.3 1.8 0.4
中性脂肪 (mmol/L) 1.3 0.8 2.2 1.0 0.9 0.3
中性脂肪/HDL比 0.9 0.8 1.8 1.0 0.6 0.2

上の表は高中性脂肪/HDL比がある人とない人を分けたそれぞれの特徴です。当然高中性脂肪/HDL比では空腹時血糖値、腹囲、中性脂肪値が高く、HDLコレステロールは低くなっています。9年間の追跡期間中に合計14.0%がうつ病の発生を報告しました。

モデル ハザード比 95%信頼区間
中性脂肪/HDL比 (インスリン抵抗性; 1 比率単位) 1.89 1.15、3.11
腹囲(5cm) 1.11 1.01、1.21
血糖値 (1 mmol/L) 1.37 1.05、1.77

上の表は3つのインスリン抵抗性の指標とうつ病発症のリスクです。中性脂肪/HDL比が1増加(日本の単位では2.23増加)するに従いうつ病発症のリスクは1.89倍でした。内臓脂肪がたまり中心性肥満の指標の腹囲は5cm増加すると1.11倍、血糖値が日本の単位で18mg/dL増加すると1.37倍でした。

モデル ハザード比 95%信頼区間
高中性脂肪/HDL比比: 女性 ≥0.83; 男性 ≥1.22 (N=405) 1.77 0.77、4.10
腹囲 ≥100cm (N=367) 0.48 0.06、3.69
前糖尿病: 空腹時血糖100mg/dL (N=426) 2.66 1.13、6.27

上の表は2年間の追跡期間中に新たに発症したインスリン抵抗性とうつ病発症の関連です。ここでは空腹時血糖値の上昇だけが有意差があり、2.66倍でした。

うつ病は脳および神経の炎症、ミトコンドリア機能不全、エネルギー不足、神経発生の減少、視床下部-下垂体-副腎軸におけるグルココルチコイドの調節不全などが関係していると考えられています。これは脳のインスリン抵抗性によるものだと考えられ、その根本原因は糖質過剰摂取です。糖質過剰摂取で脳のインスリン抵抗性、脳の炎症が起こることがうつ病や様々な精神疾患の原因だと思います。

そうすると、まず必要なのは糖質制限です。うつ病は糖質過剰症候群です。ケトン体で脳の炎症を低下させ、エネルギーを供給することが必要でしょう。

 

「Incident Major Depressive Disorder Predicted by Three Measures of Insulin Resistance: A Dutch Cohort Study」

3 つのインスリン抵抗性の測定値によって予測される大うつ病性障害の発生: オランダのコホート研究」(原文はここ

6 thoughts on “インスリン抵抗性とうつ病との関連

  1. 清水先生
    いつも貴重な情報ありがとうございます。
    私は主にアメリカ人医師のYoutubeを見ていますが、
    DR. Grundy, Dr. Berry, Dr. Berg等々。ほとんどの
    ドクターが糖質と精神疾患の関係を指摘しています。精神疾患だけ
    でなく多くの慢性疾患も糖質の影響があると指摘しています。
    英語のわかる方はぜひ米英豪のサイトを見て勉強することをお勧めします。

    1. Juni Fukuzawaさん、コメントありがとうございます。

      どの国でも糖質と精神疾患、慢性疾患との関連を指摘する人もいれば、
      しない人もいます。日本も同様です。
      勉強は日本語でも英語でも良いと思いますが、後はそれを理解したり、信じることができるかの問題だと思います。
      ほとんどの精神疾患の人はまさか糖質が原因だとは思っていないでしょうし、
      医師にもそのような説明をされることはないでしょうから。

  2. 渡辺徹さんの訃報が報じられました。
    「太陽にほえろ!」でデビューされた頃とは打って変わって
    晩年(お若いですが)は透析治療も受けていたそうです。

    ご冥福をお祈りいたします。

    1. 鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。

      このようなニュースを目にすると、本当に残念でなりません。
      糖質過剰摂取の恐ろしさですね。
      次回記事にしたいと思います。

  3. いつも楽しく興味深い記事を毎日楽しませていただいています。
    特に糖質過剰の悪影響、逆に過剰をやめることによるプラスの面を毎日記事にして下さり非常にありがたい気持ちです。
    私もメンタルの安定のために糖質過剰摂取をやめています。
    今後も楽しみに読ませていただきます!

    1. AMさん、コメントありがとうございます。

      ありがたいお言葉です。
      少しでもお役に立てたのであれば幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です