新型コロナウイルス感染後の後遺症という煽り(2022.12.17追記)

新型コロナウイルス感染の恐怖心、不安感を煽るためのツールの一つが、後遺症が残る、後遺症が酷い、というものです。だから、必要以上に感染することを恐れさせることができました。

コロナ後遺症が30日間、目立つのは「脱毛」…最も多いのは「倦怠感などで日常生活に支障」

12/15(木) (記事はここ

 大阪府豊中市と大阪大(大阪府吹田市)などは14日、新型コロナウイルス感染者に実施した「コロナ陽性者の後遺症調査」の結果を公表した。コロナ発症後に、30日間後遺症が続いた人は全体の5・2%に上り、3・7%が60日間続いたという。軽症者に比べ、重症者の後遺症リスクが5・4倍になることも分かった。

 調査は、市や大阪大、医療支援を手がける「バズリーチ」(東京)が7月に実施した。

 対象は、今年3月末までに新型コロナに感染した市民2万6880人で、感染時の状況▽その後の経過▽心身の不調の有無――など約30項目を質問。4047人(15・1%)から回答を得た。

 調査結果によると、後遺症が30日間続いた人の症状(複数回答)で、最も多かったのは、倦怠(けんたい)感を訴えるなど日常生活への支障(1・61%)で、脱毛(1・41%)、せき(1・28%)と続いた。

 一方で、ワクチン接種回数が増えるほど、後遺症が起こりにくい傾向が出た。

 分析した忽那賢志教授(感染制御学)は「時間経過とともに後遺症の症状は治まる傾向にあった」とした上で、「オミクロン株の感染者は後遺症が少ないとされてきたが、後遺症を訴えている人はいる。今後もワクチンを接種してほしい」と話した。

この記事、そしてこの大阪大学の煽り教授は酷いですね。ワクチン在庫一掃セールのための宣伝でしょうか?新型コロナウイルス感染者に実施した「コロナ陽性者の後遺症調査」ですが、まずはこの調査のネーミング。普段はPCR検査陽性だけなのに感染者と言っているのが、この時だけは「陽性者」という言葉を使っています。陽性だけで無症状だった人にも調査しているのでしょうか?恐らくしていませんね。

コロナ発症後に、30日間後遺症が続いた人は全体の5・2%に上り、3・7%が60日間続いたという。

と書かれているので、症状が発症した人を対象としているのでしょう。そして30日間後遺症が続いた人は「全体」の5.2%と言っていますが、全体は何を指しているのかものすごく曖昧です。PCR陽性の人全体なのか、今回の調査で発症した人全体なのか、まあ、恐らくはこの調査で回答した人全体でしょうけど。それであれば、「コロナ陽性者の後遺症調査」という名前は変です。そして回答した人の割合は26,880人中たった4,047人(15.1%)です。このような調査に応じる人は恐らく症状が重かったり、長引いたりした人の方が回答する割合が高いでしょう。自分が後遺症に悩んでいれば積極的に答えようとすると思いますが、ほとんど症状がない人や、すぐに回復した人がわざわざアンケートに答えることは少ないでしょう。全て自己申告ですし。

だから、この「全体」の5.2%と言うのは全くの誤った数値です。

また、「ワクチン接種回数が増えるほど、後遺症が起こりにくい傾向が出た」と言っていますが、傾向が出たというのも曖昧で、どこまでの違いがあったのでしょうか?傾向だから有意差が無いってことでしょう?ワクチンで後遺症が出にくくなるという根拠はあるのでしょうか?

後遺症が30日間続いた人の症状(複数回答)で、最も多かったのは、倦怠(けんたい)感を訴えるなど日常生活への支障(1・61%)で、脱毛(1・41%)、せき(1・28%)と続いた。

と書かれていますが、倦怠感も曖昧な症状で、10日間もずっと安静にさせられていれば、その後倦怠感があってもおかしくありませんし、これまでの人生で、風邪の後なかなか体調が回復しないことを経験した人は少なくないでしょう。咳だけなかなか取れないこともあったでしょう。新型コロナではない他の風邪と比較しないとこの数値が多いのか少ないのかさえ分かりません。

調査したもともとの感染者26,880人で回答しなかった人が30日後何も症状が無いと仮定すれば、倦怠感の1.61%と言うのは全体(26,880人)の0.24%にしかなりません。感染しても無症状の人も含めれば、もっともっと少ないでしょう。これがどこかの教授が発表することか!専門家は本当に信じられませんね。

そして、もしかしたら感染を契機にワクチンの後遺症が表面化したのかもしれません。

わざわざ脱毛が多いという印象を与えて、特に女性に対してものすごく不安になるキーワードを出して、ワクチン接種を促進しようと必死ですね。ワクチンによって脱毛が起きた人も何人もいるのに。

風邪の中にはすんなりと症状が改善するものもあれば、少しずつ改善する風邪もあるのです。それを「後遺症」という大げさな言い方をすることにより、コロナ怖い怖いと思わせてしまうのです。

では、本当に新型コロナは後遺症が他の風邪よりも酷いのでしょうか?

今回の研究では、急性の症状があって、新型コロナウイルスのPCR検査陽性だった人と、陰性だった人のその後3か月後の状態を比較しています。一応、PCR陰性であれば、新型コロナではなく他の風邪という判断です。対象はオミクロンのかなり前、2020 年 12 月 11 日から 2021 年 9 月 10 日の期間の1,000人のアメリカ人です。感染時(検査時)とその3か月後で調査をしています。まあ、これも自己申告なので、それほど違いがある研究ではないかもしれません。

その結果、1,000人のうち、722人 (72.2%) が コロナ陽性、278人 (27.8%) が陰性でした。998人中406人 (40.7%) が18歳から34歳、972人中644人 (66.3%) が女性でした。(図は原文より)

上の図は青がコロナ陽性、オレンジがコロナ陰性です。■がベースラインで、▲が3か月後です。横軸の項目は左から3つは順に認知機能、身体機能、社会参加で、スコアが高い方がより良い状態を示しています。40未満のスコアは中程度から重度の障害を表し、40以上のスコアは正常から軽度の障害を表しています。左から4つ目以降は不安、うつ状態、疲労、睡眠障害、痛みによる障害で、スコアが低い方が良い状態です。60未満のスコアは正常から軽度の障害を表し、60以上のスコアは中等度から重度の障害を表しています。

そうすると、認知機能、身体機能、社会参加の3つの項目はもともとベースラインから40以上であり、3か月後ではコロナ陽性の方が回復が良好に見えます。

不安、うつ状態、疲労、睡眠障害、痛みによる障害については、ベースラインでは60未満であり、3か月後ではこれらも同様にコロナ陽性の方が回復が良好に見えます。

上の図はコロナ陽性と陰性の参加者のベースラインおよび3か月のフォローアップでの測定値の中等度から重度のスコアの有病率です。図の一番右のように、陽性グループの709人中459人 (64.7%) 、陰性グループの270人中182 人 (67.4%)は、ベースラインでいずれかの項目で中程度から重度の障害を報告しました。また、3か月後では陽性グループの712人中282人 (39.6%) 、陰性グループの275人中147人 (53.5%) で、いずれかの項目で中等度から重度の障害を報告しました。

やっぱり、コロナ陽性者の方が回復が良いみたいです。

もちろん、陰性の人が何の感染があったかはわかりません。しかし、新型コロナだからと言って、他の感染、風邪よりも重大な症状を呈し、後遺症が残ってしまう可能性が高いというのは印象操作以外の何ものでもないでしょう。ほとんどの人は現在の新型コロナウイルスに感染しても後遺症は残りません。

コロナの感染による長引く症状ばかりに焦点を当てていますが、ワクチンによる後遺症、副作用があることを忘れてはならないでしょう。

大阪大学の感染制御学のレベルはこの程度なんでしょう。普通の大学であれば、最初の記事のようないい加減な調査データを若い医師が持ってきたら、厳しく指導されるはずです。論文するのも難しいでしょう。一般市民を騙そうとする意図がありありです。

あと4億回分以上のワクチンが残っています。在庫処分のキャンペーンはこれからもずっと続くでしょう。不安や恐怖を煽り、騙す霊感商法と同じです。

 

「Association of Initial SARS-CoV-2 Test Positivity With Patient-Reported Well-being 3 Months After a Symptomatic Illness」

「SARS-CoV-2検査陽性と、症候性疾患の3か月後に患者が報告した健康状態との関連」(原文はここ

 

(2022.12.17追記)

コロナ後遺症調査結果参照

このコロナ後遺症の調査は令和4年7月に開始されているようです。

結果を見てみましょう。

まずおかしいのは、今年の7月からの調査なのに、武漢株というのが5.6%も入っています。もちろんただのアンケートなので、一般の市民が自分が何の株なのかはわかりません。もちろんほとんどはオミクロンのはずです。そうすると22.7%の武漢からデルタまでの人はかなり以前の感染であり、その記憶をたどりながらアンケートに答えたことが推測されます。なんか変ですね。

3回接種が約半数です。未接種も22%います。

コロナ感染後に何らかの症状があったか?というのはこれは後遺症とは違うはずです。なのにテレビなどの報道では47.4%に後遺症を経験、なんていう言い方をしていました。あまりにもマスコミの報道としてはおかしいです。

30日後の症状で、発熱が1%近くあります。30日後でも発熱しているのであれば、別の病気であったり、相当免疫がおかしくなっている状態で、これが本当に後遺症でしょうかね?それ以外の症状も、感染前はどうだったのかわかりません。感染後新たな症状なのか?

これを見ると、基礎疾患がある方が後遺症が少ないことになりますね。重症度が高い方が症状が長引くことは当然考えられます。

一番恣意的なのはワクチン接種回数です。なぜ未接種が入っていないのか?もしかしたら未接種が最も後遺症リスクが低かったのかもしれませんね。最後の変異株については先ほど書いたように、本当であればここにアルファやデルタが出てくること自体が変です。

後遺症の日数のグラフですが、0日の時点では20%ちょっとですね。さっき47.7%って書いていましたよね?どれが本当の数値?しかも0日って感染時ですから、後遺症とは言えませんね。後遺症の定義は?

いずれにしても、こんないい加減な調査は何の役にも立たないばかりか、完全に間違った方向に誘導しかねません。マスコミも一緒になって、まだまだワクチン在庫処分セールは続きそうです。

One thought on “新型コロナウイルス感染後の後遺症という煽り(2022.12.17追記)

  1. コロナ感染よりワクチン接種副反応が怖いですが、後遺症はいやだなと、まんまと乗せられていました。

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