あけましておめでとうございます 今年もやっぱり糖質制限

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

青学強かったですね!個人的には駒澤大を応援していましたが、最近は駒澤が強すぎて、逆に混戦になった方が面白いので、他が頑張ってほしいと思いましたが…それが青学だというのも…復路は全然優勝争いが競り合いにならず、残念でした。復路のスタートで16校が一斉スタートというのもなかなかないですからね。青学の優勝の記録も凄すぎて、また青学時代が来るのでしょうか?

さて今年の1発目。相も変わらず、糖質制限に関するものです。

多くの人は、糖尿病になるまで耐糖能障害、インスリン抵抗性が起きていることに気づきません。その理由の一つは、現在の検診などでの血糖値の測定が空腹時に行われていることにあります。空腹時血糖値が異常を示す段階では、もうすでにかなりの進行した状態です。2型糖尿病発症時で、すい臓のβ細胞の機能は50%前後になってしまっています。

また、インスリン抵抗性のHOMA-IRを測定する、インスリン値の測定は通常行われません。糖尿病の病名もないと測定さえしないのです。空腹時インスリンは非常に重要だと思うので、本当は検診で測定できると良いのに、何かの力でそうなっていないのでしょうかね?

ただ、インスリン抵抗性は他に検査値で推測できます。中性脂肪/HDLコレステロール比や中性脂肪と血糖値を使ったTyGインデックス(「中性脂肪値と血糖値だけで様々な疾患のリスクを評価できる」など参照)などで、インスリン抵抗性の推測をすれば良いのに、多くの医師は中性脂肪値をあまり気にしていません。なぜかは良くわかりません。

今回の研究では、正常なHbA1cを持つ段階での、インスリン抵抗性を示すHOMA-IRと無症候性アテローム性動脈硬化症との関連を調べています。

PESA (早期無症候性アテローム性動脈硬化症の進行)研究の参加者で、HbA1cが6.0%未満で既知の心血管疾患のない3,741人が対象です。平均年齢は45.5歳で、38.7%が女性、HbA1c 中央値は5.4%でした。HOMA-IR値の中央値は1.08で、ほとんどの参加者(約 85.0%)で HOMA-IR< 2 で、約11% が2~3、約4% が3以上でした。(図は原文より)

上の図はHOMA-IRの分布です。0.5~1の人が最も多いですね。3以上の人はわずかですが、4を超えるような人もいます。

上の図はHOMA-IRと無症候性アテローム性動脈硬化症の画像所見との関連を示す例をあらわしています。頸動脈(Carotid Artery)および大腿動脈(Femoral Artery)のプラーク、冠動脈(Coronary Artery)の石灰化のカルシウムスコアを示しています。HOMA-IRが2未満ではすべてゼロですが、3以上の人ではプラークも溜まり、カルシウムスコアも200以上になっています。ただ実際には下の図のようにそこまでうまくはいきません。

HOMA-IR値が高いほど、無症候性アテローム性動脈硬化症の複数領域にわたる範囲との正の関連を示しました。頸動脈、大腿動脈、冠動脈の3つの領域でもそれぞれ同様です。図のAの範囲は、イメージング技術からのデータを組み合わせて、影響を受けた血管部位が0、限局性(1 部位)、中間(2~3部位)、または全身性アテローム性動脈硬化症(4~6部位)に分類しています。HOMA-IRが0~2の場合、動脈硬化の血管部位がゼロなのは41%で、全身性の動脈硬化は10.5%です。しかし、HOMA-IRが3以上では、ゼロなのは25.3%で、全身性は22%にもなります。Dに示すようにカルシウムスコアCACSがゼロではない割合はHOMA-IRが0~2で14.9%、HOMA-IRが3以上で39.3%でした。 ちなみにHOMA-IRが4以上では、CACS>0の割合が49%でした。

上の図はプラークの体積です。Aはプラークゼロとプラークありをその体積で3つのグループに分けた場合の割合を示しています。HOMA-IRが0~2の場合、59.8%はプラークゼロで、プラークが最も多いグループは13.1%でしたが、HOMA-IRが3以上だとプラークゼロは47.3%、最も多いグループは25.7%になっていました。BとCは頸動脈と大腿動脈で、プラークがある場合の割合を示しています。頸動脈ではHOMA-IRが2~3だけが有意に多くなっていましたが、大腿動脈ではHOMA-IRが増加するにつれプラークありの割合が増加しました。

上の図のように、HOMA-IRがHbA1c上昇前のインスリン抵抗性の発症を特定する簡単なパラメーターであり、必要なのは血液検査のみです。HOMA-IR測定で、進行性アテローム性動脈硬化症の発症を予測がある程度可能です。

空腹時インスリン、インスリン抵抗性のHOMA-IRを低く保つことは非常に重要でしょう。本来の人間はこれらが高いわけがないのですから。正常な血糖値を得るために通常よりも高いインスリン濃度が必要なときにインスリン抵抗性が発生します。予防を早めに開始すれば、大きな問題にはならないでしょう。当然、予防法は糖質制限です。

インスリン抵抗性の増加は耐糖能の低下だけでなく、様々な代謝の低下を示しています。

上の図はHOMA-IRとメタボリックシンドロームとの関連です。HOMA-IRが0~2で3%、HOMA-IRが3~4では43.6%、HOMA-IRが4以上だと61.2%がメタボです。

上の図はHOMA-IRと脂肪肝との関連です。HOMA-IRが0~2で0.8%、HOMA-IRが3~4では45.5%、HOMA-IRが4以上だと87.8%が脂肪肝です。

これらの代謝障害による疾患は、結局はすべて糖質過剰症候群です。

空腹時血糖値が上昇し始めてからでは遅いことはもちろんです。食後高血糖、インスリン抵抗性が上昇し始めたら、糖質制限をすぐに始めた方が良いでしょう。

 

今年もマイペースで更新していきます。よろしくお願いいたします。

 

「Early insulin resistance in normoglycemic low-risk individuals is associated with subclinical atherosclerosis」

「正常血糖の低リスク個人における早期のインスリン抵抗性は、無症候性アテローム性動脈硬化と関連している」(原文はここ

4 thoughts on “あけましておめでとうございます 今年もやっぱり糖質制限

  1. あけましておめでとうございます。
    今年もよろしくお願いします。

    青山学院大学150周年だそうです。
    「負けてたまるか大作戦」
    年明けから災厄に見舞われている
    私たちの心にも響きました。

    糖質過剰摂取、あえて時限爆弾を
    抱えて生きるようなものですね。

    1. 鈴木武彦さん、コメントありがとうございます。

      負けてたまるか大作戦の前に、様々な大学の選手たちがインフルエンザに感染したのが気になります。
      インフルエンザワクチンも接種してそうですね。
      今年もよろしくお願いいたします。

  2. あけましておめでとうございます。

    石川県の能登半島で大変大きな地震がありましたが、被災地の映像を観るとカップ麺やおにぎりと言った糖質過多が目立ちます。
    一時的に空腹感は紛れるかもしれないけど、ほぼ糖質のカップ麺や具により異なりますが、糖質が多いおにぎりなら食べない方がいいですか?
    代謝するときに補酵素としてビタミンなどが使われるから逆に栄養不足になるという考えです。

    先生を意見を聞きたいです。よろしくお願いします。

    1. 佐藤さん、コメントありがとうございます。

      東北、東日本の大震災があって様々な教訓が得られたはずなのに、日本は全く進歩が無く、
      被災地では悲惨な状況が続いていますね。どこで災害が起きたらどうするか、というシミュレーションができていないのでしょうね。
      救援物資の多くは、糖質だらけです。最も必要なタンパク質はほとんどないでしょう。
      私が被災したら、水分だけで食べないかもしれません。
      空腹感は絶食が続くとあまり感じないと思いますし。
      でも実際どうなるかはわかりません。

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