HPVワクチンは自律神経機能障害と月経不順のリスクを高める

新型コロナワクチンでは多くの犠牲者が出てしまいましたが、いまだにリコールがされていません。ワクチンビジネスは旨味が非常に大きいのでしょうか?

日本では子宮頸がんのワクチン、HPVワクチンが一時的に接種が中止されていましたが、今では再開しています。安全性が本当に確かめられたのでしょうか?

今回の研究は初回HPVワクチン接種を受ける少女および若年女性を対象とした自己対照症例シリーズ研究です。被験者自身の接種前と接種後を比較するものです。

自律神経機能障害と月経不順について、調整罹患率比(IRR)は接種前6ヶ月間の転帰発生率と、接種後最大36ヶ月間のリスクウィンドウを比較しています。対象はHPVワクチンの初回接種を受けた9~26歳の女性78,238人のうち、自律神経機能障害を発症した1,654人と月経不順を発症した3,140人です。

自律神経機能障害のグループにおける初回ワクチン接種時の年齢の中央値は16歳、月経不順グループも16歳でした。ほとんどの人は、イベントを経験する前にワクチンを1回のみ接種しており、自律神経機能障害コホートでは69.23%、月経不順コホートでは65.64%でした(表は原文より改変)。

IRR

(95%CI)

年齢調整IRR(95%CI)
一次分析
 自律神経機能障害1.33 (1.19–1.49)1.23 (1.08–1.41)
  9~17歳1.29 (1.12–1.49)1.14 (0.97–1.35)
  18~26歳1.44 (1.18–1.74)1.40 (1.12–1.75)
 月経不順1.48 (1.36–1.61)1.30 (1.18–1.43)
  9~17歳1.96 (1.74–2.20)1.51 (1.33–1.71)
  18~26歳1.07 (0.95–1.21)1.15 (0.99–1.33)

上の表はHPVワクチン接種と自律神経機能障害および月経不順との関連を示しています。HPVワクチン接種と自律神経機能障害の間には統計的に有意な関連が認められました。ワクチン接種後のイベント発生率は10,000人日あたり18.9件となり、ワクチン接種前のイベント発生率10,000人日あたり14.2件を上回り、IRRは1.33倍でした。年齢調整IRRでも1.23倍でした。 18~26歳の年齢調整IRRは1.40倍と有意でしたが、 9~17歳の年齢調整IRR1.14と統計的に有意ではなくなりました。

月経不順はHPVワクチン接種後の月経イベント発生率は20.2で、接種前の10,000人日あたり13.7を上回りました。HPVワクチン接種後に月経不順のリスクが上昇していることが確認され、IRRは1.48でした。年齢調整後もIRRは1.30でした。 年齢別では9~17歳で年齢調整IRR1.51倍でしたが、18~26歳では有意ではありませんでした。

IRR(95% CI)
接種回数によるサブグループ解析
 投与回数 – 自律神経機能障害
  11.49 (1.30–1.70)
  21.29 (1.00–1.66)
  30.87 (0.56–1.33)
 接種回数 – 月経不順
  11.46 (1.32–1.61)
  21.76 (1.47–2.12)
  31.39 (1.01–1.91)

上の表はHPVワクチン接種回数との関連です。ワクチン接種回数でわけると、自律神経機能障害のリスクは回数が増えると減少し、研究期間中にワクチン接種を1回のみ受けた人ではIRRが最も高かった1.49倍でした。

月経不順はワクチン接種を2回受けた人が発症するリスクが最も高く、IRR 1.76倍、次いでワクチン接種を1回受けた人で1.46倍、、3回以上接種した人1.39倍でした。

つまり、HPVワクチン接種により自律神経機能障害の発症リスクは23%高く、月経不順リスクは30%高くなったのです。

体位性頻脈症候群(POTS)やその他の自律神経失調症などの自律神経機能障害は、ウイルスや細菌の感染、HPVワクチン接種を含むワクチンへの曝露などの免疫ストレス要因に続いて報告されています。(ここ参照)

また、HPVワクチンによる卵巣機能不全も疑われています。卵巣機能不全が起きれば月経不順となるでしょう。(「子宮頸がんワクチンの有害性 その1 卵巣機能不全」「その2」など参照)

ケネディさんが言っているように、HPVワクチンを含め、ほとんどのワクチンのランダム化試験では、対照群に不活性の生理食塩水プラセボを使用していません。最大規模のランダム化試験のうち2件では、試験されたHPVワクチン群で有意に重篤な有害事象が認めらました。アルミニウムプラセボを投与された2871人の女性と比較して、2価HPVワクチンを注射された2881人の女性のグループは、追跡調査で死亡例が多くなりました(14人対3人)。4価HPVワクチンを注射された7078人の女児と比較して、9価投与を受けた7071人の女児の方が重篤な全身的有害事象がみられました(3.3対2.6%)。(ここ参照)

新型コロナウイルスのワクチンではあからさまだったように、この種の研究は様々な理由でなかなか世の中に出てきませんでした。一番の理由は研究者や医学雑誌と企業との癒着でしょう。これらの副作用は長い間疑われてきたものの、様々な研究では有意な関連性は報告されていませんが、症例は多く存在するでしょう。

ワクチンは健康な人に行う医療行為です。十分な安全性が必要ですが、企業は利益を優先します。

本当に必要なワクチンは何なのか?よく考える必要があるでしょう。

「Association Between Vaccination for Human Papillomavirus (HPV) and Autonomic Dysfunction and Menstrual Irregularities: A Self-Controlled Case Series Analysis」

「ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種と自律神経機能障害および月経不順との関連:自己対照症例シリーズ解析」(原文はここ

3 thoughts on “HPVワクチンは自律神経機能障害と月経不順のリスクを高める

  1. 「ワクチンは健康な人に行う医療行為です。」
    予防は大事ですが、糖質制限に勝る予防はないと感じてます。

    1. いさん

      以前は医師が治療方針を決め、患者がそれに従うのが当たり前でしたが、今は自分の体のことは自分で決めることが、医療の基本です。
      医療では現在インフォームドコンセントが当たり前ですよ?
      インフォームドコンセントは、内容を十分に理解し、話し合いながら方針を決めていくプロセスです。
      全ての医療行為で、医療行為の内容とそれによってもたらされる危険性・副作用、予測される結果、代替可能な方法の有無とその内容、
      これらを実施しなかった場合に予測される結果等について説明して、患者が自らの価値観に照らして「適切な医療」を患者自らが最終的な決定をします。
      治療行為だけでなく、ワクチンにもそれは当てはまります。ワクチンのリスクもちゃんと知る必要があります。
      医療行為は命や生活に深く関わる重要な選択です。医師が一方的に決めるのではなく、患者自身が納得したうえで同意することが重要です。
      新型コロナワクチンでは、ワクチンのリスクをちゃんと説明せずに、どちらかと言えば安全安心なワクチンとして多くの国民に接種され、実際には多くの人が亡くなったり、現在も苦しんでいます。
      これは医療側の違法な行為とも言えます。
      HPVワクチンにも様々なリスクが伴います。それをもし医療側が説明していない状態で、接種したのならば大問題なはずです。
      十分にリスクを説明を聞いたうえで接種するかどうかを決めたのであれば、その結果に対しては、接種された(または接種しなかった)人(子供であれば親)の責任です。
      この記事はリスクについて書いてあるのですが、自己決定権を奪っていませんよ。

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