おちんちんが短い男性の共通点は?

普段の生活の中で、おちんちんの大きさ(長さ)を話題にすることは、ほとんどないでしょう。そして、自分のおちんちんが小さいと思っている男性も多いでしょう。しかし、誰かと比べるわけにもいかず、どれくらいの長さが平均的なのかも知らず、それでも大きくしたい人はコンピレックスビジネスの餌食になる場合もあります。おちんちんを大きくする器具なども売られていますが、効果のほどは知りません。

さて、おちんちんが短い男性には、ある共通点があるようです。

今回の研究では、ベトナムの大学病院の男性科で生殖健康チェックを受けた、異性愛男性290人を対象に実施されました。参加者それぞれに10歳時点の体型(BMI)を、幼少期の写真や記憶をもとに再現し、小児期の肥満(BMI25以上)、過体重(BMI23~25)、標準(BMI18.5~23)、やせ型(BMI18.5未満)と分類を行いました。ちょっとデータの質は低いですね。

そして成人後の身長、ウエスト・ヒップ周囲径、両手の指の長さ、そして陰茎の長さ(弛緩時・牽引時(勃起時ではない))や直径を詳細に測定しました。弛緩時、恥骨からおちんちんの先端までの⻑さは平均で8.86cm、⽪膚から先端までの⻑さが7.41cm、牽引時の⻑さが14.37cmでした。(図は原文より)

上の図に示すように、思春期前のBMIで肥満の人は、弛緩時のおちんちんの長さが約1.9cm、牽引時のおちんちんの長さが約1.2cm短くなっていました。また、思春期前の割礼(亀頭を覆う包皮を切除する手術)はおちんちんの長さが0.683cm短くなりました。

また余談ですが、よく言われている、人差し指(2D)と薬指(第4指、4D)の長さの比率、いわゆる2D:4D比も関連していて、2D:4D比が低い男性、つまり薬指が人差し指よりも長いと、おちんちんの長くなっていました。

別の研究も見てみましょう。(ここ参照。図もここより)

2歳から18歳までの男性小児患者1,499人のデータを解析し、BMIに基づいて、正常BMI(5~85パーセンタイル)と高BMI(85パーセンタイル以上)の2群に分けられました。

上の図のように、6~8歳程度であってもBMIが高い子供はおちんちんが短いようです。その差はわずかですが、10歳以降にはだんだん差が大きくなっています。幼少期のBMIが高いとおちんちんの長さに悪影響を与えます。

もう一つ見てみましょう。(ここ参照、図もここより)

出生から20歳までの1130人の外来患者を対象に、BMIと性器の発達を評価しました。また、テストステロン値も測定しました。

体重の状態は、2歳未満の小児についてはBMIが98パーセンタイルを超える場合、SDSが2.0の場合に肥満、2歳以上の小児についてはBMIが95パーセンタイルを超える場合、SDSが1.65の場合に肥満と判定されました。

思春期はP1からP5の5段階に分類されました。

上の図は、思春期における正常体重(黒いバー)と肥満(白いバー)の男児のP1~P5までのテストステロン値です。P2以降は肥満の子のテストステロンが大きく低下していることがわかります。

 

上の図は、おちんちんの長さです。P4とP5で明らかに肥満の子の方が短くなっています。

 

上の図は、正常体重(黒い点)および肥満(白い点)の男児における思春期のテストステロン値とおちんちんの長さの相関関係を示しています。どちらの群でも、テストステロンが高いほどおちんちんは大きくなるようです。

いくつもの研究でわかるように、小児期の肥満は、成人後の体型だけでなく性器の発育にも長期的な影響を与える可能性があるのです。

女性が思っているかどうかは別として、男性は自分自身で、おちんちんは男性の象徴であり、⾃尊⼼、男らしさ、性的パフォーマンスと密接に関係していると思い込んでいる人もいます。おちんちんが短いと、自信がなくなったり、不安になったり、消極的になったりする人もいるかもしれません。

子供のころの肥満は、親の食事のせいです。子供の食育は親の責任です。

子供のころにおちんちんの小ささで悩む子はほとんどいないでしょう。そして、悩みが出てくる思春期以降の段階では、もしかしたらもうすでに時は遅しになっている可能性もあります。

でも、私はそうは思っていません。ある程度であれば、大人になってからも修正可能だと思います。なぜなら、フィナステリドなどの薬剤性の性機能障害で、おちんちんが短くなるという訴えをする人が少なからずいるからです。

つまり、成人してからのテストステロンの減少という、かなり遅い後天的な因子でも、おちんちんの長さに影響すると思われるからです。そうすると、もしかしたら糖質過剰摂取でテストステロンの低下が起きている人は、糖質制限でおちんちんは大きくなる可能性があります。糖質制限はテストステロンを増加させます。短いおちんちんも糖質過剰症候群なんですね。逆に先ほど書いたように、薬などで急激にテストステロンが減少したり、テストステロンの作用が減弱すると、おちんちんが小さくなる可能性があるでしょう。

小さな男の子の将来のために、親は子供を太らせないように、糖質を摂り過ぎないようにすべきでしょう。

「Associations between obesity across the lifespan and adult penis dimensions: a retrospective observational study of Vietnamese men using 3D-modeled prepubertal BMI」

「生涯にわたる肥満と成人の陰茎寸法との関連:3Dモデル化された思春期前BMIを用いたベトナム人男性の回顧的観察研究」(原文はここ

2 thoughts on “おちんちんが短い男性の共通点は?

  1. テストステロンとは別問題かも
    知れませんが、
    お腹が出て自分のおちんちんが
    見えなくなる様な事態は
    避けたいものです。

    1. 鈴木武彦さん、コメントありがとうございます。

      おちんちんや陰毛が見えなくなると、内臓脂肪たっぷりでしょう。

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