エリートアスリートの口腔の健康状態は非常に悪いと以前より言われています。ロンドンオリンピックでの調査では、 虫歯(55%)、歯の侵食(45%)、歯周病(歯肉炎76%、歯周炎15%) という、驚く結果でした。(その論文はここ)
また、以前イギリスでプレーするプロサッカー選手の40%近くが虫歯という報道もありました。(その記事はここ)
エリートのアスリートは歯磨きを怠っているのでしょうか?
今回の研究によると、エリートアスリート達は、ちゃんと口腔の衛生状態を保つように努力をしているようです。94%が少なくとも1日2回歯磨きをしていると報告し、44%が定期的に歯の間を掃除(フロッシング)をしているそうです。これは一般人口(1日2回の歯磨き75%、フロッシング21%)よりも高い割合です。
サイクリングやランニングなどの気流が多いスポーツでは、激しく呼吸すると口が乾き、歯が唾液の保護効果を失うことがあり、集中トレーニングで唾液の質が低下する、という考え方もあるようです。
しかし、今回の研究では、アスリートが定期的にスポーツドリンク(87%)、エネルギーバー(59%)、エネルギージェル(70%)を使用していることがわかりました。また、28%のアスリートは、通常の食事で砂糖を多く消費していると評価されました。
もちろん、毎日のブラッシングは必要だと思いますが、口腔の衛生状態を良好に保つには、口にするものの内容が重要だと思います。特にスポーツドリンクを頻繁に口にするアスリートは、頻繁に糖質が口の中に接触します。虫歯や歯肉炎などは糖質過剰摂取で起きる、糖質過剰症候群です。
子供たちが、虫歯になるのも、糖質を大量に含むドリンクの影響は非常に大きいでしょう。それがコーラでも、スポーツドリンクでも、そしてフルーツジュースでも同じです。
やっぱり、「運動するときスポーツドリンクを飲んではいけない」
「Oral health-related behaviours reported by elite and professional athletes」
「エリートおよびプロのアスリートによって報告された口腔衛生関連の行動」(原文はここ)
https://www.honda.or.jp/honda/coushuu/p_lin009.gif
ここに書かれている事は私には大変参考になります。清水先生はどう思われますか?
再送信いたします。本田先生がおっしゃっている口臭予防法は唾液の分泌を促す方法なので、アスリートの口腔内の環境も良くするのではないでしょうか? 口臭症の私には有効であると思います。
だし昆布を用いた口臭抑制法
(だし昆布法)
この方法の特徴と有効な人
私の考え出す方法は、一つのことでたくさんの確実な効果があること、いつでもどこでも誰でも出来ること、安全でしかも安い!がウリです。
この方法は、一つのことで多くの作用が口臭抑制に働きます。臨床においても特に自臭症のアフターケアーにおいて有効で効果を挙げています。
口臭を防止する為には、基礎疾患や口腔内に歯周病などの直接的原因がないことに加え、口腔内の恒常性の維持や自浄性を高めている、平常時の漿液性唾液(サラサラした唾液)が出ることが不可欠になります。
これがうまくいかない緊張時などは、誰でも緊張時口臭を引き起こします。
だし昆布法は、精神的緊張が長時間持続してしまう結果、慢性的な緊張時口臭を引き起こし、その結果、平常時における唾液分泌能力が低下してしまった、長期にわたる苦しむ自臭症の患者さんが、基礎治療終了後において、唾液分泌能が回復したにもかかわらず、人前で緊張を起こしてしまう人のために考えた方法です。
実際の自臭症の治療では、最終段階にプログラムしています。
基礎的能力が回復していない自臭症の人がいきなりこれを行っても効果の低いことがあります。
口臭がほとんど問題にならない、一般の人が緊張時口臭を緩和する目的でガムを噛んだり飴を舐めたり、防臭剤を使う代わりに、この方法を用いることも大変有効です。
この方法が考案されたいきさつについて
ほんだ歯科「口臭外来」では、自臭症における、有効な治療法・治療薬・予防グッズ・予防方法について、地元の近畿大学の薬学部の先生方や、企業の技術者や研究員および、患者のボランティアの協力のもとに研究と実験を治療と平行して実施しています。
自臭症における緊張時の唾液分泌能の低下や、老人やシェーグレンを始めとする唾液分泌能が低下した人達の唾液分泌を促進する器具と補助的促進剤・人工唾液の開発も行っています。
通常臨床では、この目的のために、すでに開発されている器具によるリハビリ・漢方を用いた唾液分泌能力の促進を行っていました。
唾液分泌能が回復してきた患者に対して、緊張時における瞬間の唾液分泌能を持続させる為に、安全で目立たない方法で補助的な予防グッズを考え、1つは人工唾液の開発、もう1つは異物の刺激を利用した唾液分泌促進を模索している中で、この両者の目的を簡単に達成させることに成功しました。
この方法の考案について、ヒントになったのは、人工唾液開発におけるヒアルロン酸の有効性を考えている時、歯周病患者で入れ歯を装着しているのにもかかわらず、まったく口臭を引き起こさない老人(82才)の患者の存在でした。
この老人について徹底的な聞き取り調査による、喫食状況と生活状況を分析するうちに、その特殊な食性に注目しました。
この、本来であれば、老人性口臭のみならず歯周性の口臭がきついはずなのに、十分な唾液量が確保され口臭を引き起こさない老人は、常に、口寂しさから、だし昆布をなめていたことに注目しました。(実際に、いつも持ち歩いておられました。)
どうして昆布を舐めるのかと聞いたところ「おいしいし、口と喉が楽だから」という答えが返ってきました。
この人は経験から、昆布をなめることで、老人性の口臭や歯周性の口臭を防ぎ、口腔内乾燥を防いでいたことに注目しました。
彼女の年齢は、82才で上の4.5.欠損で小さな入れ歯をしているものの。他の歯は健全に保たれています。
しかし、どの歯も歯石まみれで、中期の歯周病状態で私が定期的に歯周管理していた患者さんです。
若い頃からの昆布を舐める習慣が、それだけの歯を残すことができた、理由かもしれないと思いました。
昆布の分析と、その利用法を工夫することで、この方法が生まれた訳です。
ジェームズ中野さん、コメントありがとうございます。
昆布の効果は私にはよくわかりませんが、昆布が好きではないので試すことも躊躇します。
アスリートの口腔の問題は恐らく乾燥ではないと思っています。
しかし、口腔の乾燥で悩んでいる人には試す価値はあるかもしれないですね。