中性脂肪/HDLコレステロール比と酸化ストレス
メタボリックシンドロームなどでは慢性の炎症が認められることが少なくありません。また、抗酸化活性が低下しているとも言われています。メキシコ人のデータではありますが、中性脂肪値とHDLコレステロールの比が体内の炎症や抗酸化活
LDLコレステロールは本当に動脈の血管内腔から血管内皮を通って、アテローム性動脈硬化を起こすのか? その8 プラークの中にカイロミクロン
以前の記事「LDLコレステロールは本当に動脈の血管内腔から血管内皮を通って、アテローム性動脈硬化を起こすのか? その6」では、実際の大動脈から得られたプラークを分析すると、そこには平均してVLDL+IDLが3分の1以上を
ビタミンやミネラルのサプリメントは心血管疾患のリスクを低下させない?
以前の記事「フリースタイルリブレを使った人体実験 その24 ビタミンCサプリメントの影響」で、今回血液のデータを送っていただいた方の実に64%以上の方が、何らかのサプリを飲んでいることがわかりました。サプリメント大国のア
カイロミクロンのレムナントは侮れないのかもしれない
以前の記事「レムナントリポタンパク質は食後12時間経っても大量に残っている」で書いたように、空腹時であっても相当量のカイロミクロンのレムナントが残っています。 健康な人におけるカイロミクロンの中性脂肪の半減期は非常に短く
地中海式の食事は健康的か? エビデンスにだまされないように
地中海沿岸の国では、他のヨーロッパの国と比較して虚血性心疾患が少ないことから、地中海食が健康に良いのではと考えられ様々な研究がされています。その中での代表的な研究を見てみましょう。 エビデンスを非常に重要視されている方が
大人になってからの喘息は本当の喘息か?
気管支喘息は空気の通り道である気管や気管支に炎症が続き、さまざまな刺激に敏感になって発作的に気道が狭くなることを繰り返します。ハウスダストやダニやカビなどによるアレルギーであることが多いと思われます。以前は子供に多く認め
レムナントは酸化LDLとほとんど同じ?
インビトロ(試験管などでの実験)研究では酸化LDLの特性とレムナントの特性は非常に似ています。その類似した特性は ・マクロファージの泡沫細胞形成を助ける ・単球、T細胞および組織マクロファージについて走化性である ・単球
みなさんのデータから 糖質制限とBMI
今回はみなさんからいただいたデータで血液データではないのですが、BMIについて書きたいと思います。 糖質制限をすると多くの方は体重が減少します。今回これまで分析した中で、BMIが求められた人の内、糖質制限を行っている人5
睡眠時間と死亡率および認知症 久山町研究から
九州大学による久山町研究は、これまでも「白米をたくさん食べるほど認知症になりやすい」など、非常に影響力のある研究成果を発表してきました。 今回の研究では、睡眠時間と認知症や死亡率に関する研究です。 対象は認知症でない60
アメリカの子供の驚くべき砂糖の摂取量
アメリカの子供はあまりにも早く、あまりのも多くの砂糖を摂取しているようです。最近行われた発表では、果物や野菜などの天然の糖質ではなく、調整や加工によって添加される、サトウキビ、高果糖コーンシロップ、蜂蜜および他の形態の糖