統計は非常に有用なものですが、それは使い方次第です。数字と言うのは非常に錯覚を起こしやすく、上手く使えば人を騙すことも可能です。 今回の研究は関節リウマチ患者にスタチン(アトルバスタチン40㎎)を使用した場合とプラセボを
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食事での脂質摂取と心血管疾患のリスク
依然として、脂質摂取は体に悪いと思っている方が多いですが、様々な研究では食事での脂質摂取は心血管疾患と関連性を示していません。アテローム性動脈硬化症で、プラークにコレステロールが含まれるというだけで、コレステロールや脂質
40歳未満で2型糖尿病と診断された人は、心血管疾患、死亡の過剰なリスクに直面している
以前の記事「2型糖尿病も早期に診断されるほど死亡率が高くなる?」でも書いたように、糖尿病は早期診断早期治療で死亡率が低下するのではなく、通常の治療の場合、やはり早期に診断されると死亡率が高くなります。 それは以前の記事「
砂糖入り飲料と人工甘味料入り飲料の死亡リスクは?
スポーツドリンク、ジュースのような砂糖たっぷりの飲料を頻繁に摂取すると、肥満や糖尿病のリスク増加だけではなく、全原因死亡のリスクや心血管疾患による死亡、そしてがんによる死亡リスクが高まるかもしれません。 今回の研究では女
日本人の食事摂取基準(2020版)(案)を読んでがっかり その4 脂質とコレステロール
「日本人の食事摂取基準」策定検討会報告書(案)では脂質に関してどのようになっているでしょうか? 「目標量の上限は、日本人の脂質及び飽和脂肪酸摂取量の特徴に基づき、飽和脂肪酸の目標量の上限(7%エネルギー。後述する)を超え
高齢者の血圧を下げると死亡率が上がる
以前の記事「高齢者は血圧を下げすぎてはいけない! その1」で書きましたが、高齢者の血圧を下げすぎると、死亡率が高くなる可能性があります。 現在では、血圧は130を超えないよう、しかも出来るだけ低く保つというのが原則になっ
急性心筋梗塞患者における血糖値と死亡率
血糖値の上昇は毎日の生活の中で、知らない間に人間の体を傷つけています。そして、一旦病気になってしまうと、さらに血糖値は重要なものになることがあります。 急性心筋梗塞で入院した人の入院後の血糖値と入院中に院内で死亡する可能
レムナントコレステロールかLDLコレステロールか?
LDLコレステロール値は心血管疾患のリスク因子とまだ考えている人がいると思います。しかし、研究によっては関連しているという結果になり、他の研究では関連性が認められないとなります。どちらが正しいかは答えは出ていません。しか
不健康なアスリート その2 睡眠時無呼吸
以前の記事「不健康なアスリート その1」ではかなりの若いアスリートがメタボの基準に引っかかっていることを書きました。今回は睡眠時無呼吸です。 睡眠時の呼吸の障害は中年に以降の問題ではありません。また、運動しているからと言