私はペインクリニックの外来で、高齢者にもできる限り休むな、と言っています。ちょっと痛い、ちょっと疲れた、ということはよくあります。無理をして悪化するほどでないのであれば、休むことは有害だと考えています。横になってばかりい
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リリカ(プレガバリン)と認知症
リリカは非常に安易に処方されています。末梢の神経障害性の痛みに対して使われるのですが、何でもかんでも痛みがあればNSAIDsの次にリリカを試す医師は多いでしょう。そして、このリリカが適応とされる患者の多くは高齢者です。
痛みに抗うつ薬は効かないでしょ
ペインクリニックや整形外科では抗うつ薬を鎮痛薬として使うことがあります。抗うつ薬は下行抑制系というものを活性化させて痛みを抑制すると言われています。でも、私はあまり信じていません。多少眠れるようになったり、ちょっと効果が
やっぱり新型コロナウイルスワクチンの後の帯状疱疹は増えているのか?
なんとなく印象として新型コロナウイルスワクチン接種後の帯状疱疹の発症が増加している感じがします。きちっとした数はわかりませんし、多くは皮膚科を受診すると思うのでわかりませんが、痛みを訴えてペインクリニックを受診する帯状疱
痛みの治療(ペインクリニック)
私は現在、外来で痛みの治療、ペインクリニックを行っています。その他にも糖質制限や漢方も行っていますが、今日は痛みの治療について少し書きたいと思います。 痛みは非常に主観的なものです。数値化する機器がないわけではありません
トラムセット、トラマールは依存性があるかもしれない
以前は痛み止めといえば、Nsaidsというロキソニンやボルタレンなどの消炎鎮痛剤でした。しかし、現在は様々な痛み止めがあります。 みなさんの中にも痛みを抱えて、トラマドール(トラムセットやトラマール)を処方された人もいる
線維筋痛症は糖質過剰症候群である
今回の「糖質過剰」症候群の出版の締め切りに間に合わなかったのですが、糖質過剰症候群の一つの病態として重要なものと考えている疾患があります。それは線維筋痛症です。 線維筋痛症は全身的慢性疼痛疾患であり、全身に激しい痛みが起
新しい神経障害性疼痛の薬タリージェ(ミロガバリン)の効果も怪しい
以前の記事「やっぱりリリカは効かない 副作用たっぷりの科学的根拠のない適応症」でも書きましたが、神経障害性疼痛という病名は非常に怪しい病名です。にもかかわらず新しい「末梢性神経障害性疼痛」に適応のある薬が発売されました。