ウォールストリ-トジャーナルによると、製薬会社ファイザーはアルツハイマー型認知症やパーキンソン病の治療薬の開発をあきらめたそうです。
「Pfizer Ends Hunt for Drugs to Treat Alzheimer’s and Parkinson’s」
「ファイザーは、アルツハイマー病とパーキンソン病を治療するための薬物探索を終了」
昨年の9月のAxovantという会社もアルツハイマー型認知症の薬で、プラセボとの比較で効果を見いだせず、失敗しています。
「Axovant Alzheimer’s Drug Fails To Help Patients」
「Axovantのアルツハイマーの薬は患者を助けることができません」
ファイザーが開発をあきらめた数日後にはこのAxovant社も開発を止めると発表しました。
「Axovant Will No Longer Develop Lead Dementia Drug」
2016年にはイーライリリーがアルツハイマー型認知症の薬の開発に失敗しています。
「Eli Lilly’s Experimental Alzheimer’s Drug Fails in Large Trial」
「イーライリリーの実験的なアルツハイマーの薬の大規模試験での失敗」
「イーライリリー社、アルツハイマーの治療薬「ソラネズマブ」開発失敗。エーザイの新薬「アデュカヌマブ」も同様か?」も参照
2012年にもファイザーとジョンソンエンドジョンソンはアルツハイマー型認知症の薬の開発を失敗しています。
「Pfizer And J&J Alzheimer’s Drug Fails Late-Stage Trial」
「ファイザーとジョンソンエンドジョンソンのアルツハイマー薬が後期の試験に失敗」
ことごとく、大手製薬会社の目論見は外れ、認知症の薬の開発はほとんど進んでいません。大規模な臨床試験で失敗した薬の多くは、多くの研究者がアルツハイマー型認知症の主要な原因であると考えている、アルツハイマー病の脳のプラークであるベータアミロイドを標的としています。しかし、脳のベータアミロイドを攻撃しても認知機能には影響しませんでした。
これから新たに薬を開発するとしても、この先10年ではまともな薬は出てこないでしょう。その間にも爆発的に認知症が増加します。
先進国の中で日本は認知症の割合が世界一です。(「認知症患者の割合、日本が第1位!」参照)
認知症は第3の糖尿病と言われるほど糖質過剰摂取と関連しています。
実際に研究者は認知症治療のために糖尿病治療に目を向けています。
「Researchers are turning to diabetes treatments to find potential Alzheimer’s breakthroughs」
「研究者はアルツハイマー病の潜在的な突破口を見つけるために糖尿病治療に目を向けています」
お米の摂取量が多いほど認知症になりやすいという久山町研究をしっかりと受け止め、糖質制限で予防に努めるほかありません。認知症だけでなく病気になった後に薬を使って治そうなんて考えても、現在のほとんどの薬には根本的な治療効果はありません。ただの対症療法であり、症状を多少抑える程度のものです。しかも、様々な副作用が起きる可能性があります。薬が出来上がるのを待っていては、その間にもこの文章さえ読めない状態になっているかもしれません。
製薬会社に期待しても無駄です。国も正直に本当のことを認め、糖質制限を推奨すべきです。
まずは、食事を変え、糖質摂取を少なくすることが第一です。「40歳になったら糖質制限」を合言葉に推進していけば恐らく認知症をはじめ様々な病気は激減するはずです。もちろん、40歳前、生まれたときから糖質摂取を少なくすることをして行けば、もっと健康的な国になると思います。
病気の多くは自分自身が生み出しているのです。