糖尿病薬のSGLT2阻害剤による悲惨な副作用

米食品医薬品局(FDA)は8月29日、糖尿病薬であるSGLT2阻害薬のまれではありますが重篤な性器感染症について警告を出しました。(警告文はここ

非常に悲惨な副作用で壊疽性筋膜炎(フルニエ壊疽)と言います。死亡率は約16%だそうです。性器やその周辺に起こります。写真は一般の方が見るにはかなり衝撃的なのかもしれませんので、載せませんが、見たい方はこのページなどを見てください。(閲覧注意!です。「壊疽性筋膜炎」というキーワードで画像検索すると、かなりグロテスクなものが多いのでさらに注意してください。)簡単に説明すれば、フルニエ壊疽になると性器やその周りが腐ってしまい、穴が開いてしまいます。

2013年3月から2018年5月までの間、FDAはSGLT2阻害剤を服用している患者でフルニエ壊疽12例(男性7人、女性5人)を特定しました。ただ、この数字には報告された症例と医学文献に見られるものだけが含まれているため、もっと多くの症例があるかもしれないと述べています。(実際には意外と多いのではないかと思います。)

フルニエ壊疽は患者がSGLT2阻害剤を服用し始めてから数ヶ月以内に発症し、12人全員が入院し手術を必要としました。そのうち、何人かの患者は複数の外見上の手術を必要とし、何人かは合併症を発症し、1人の患者は死亡しました。

以前の記事「米食品医薬品局(FDA)は5月18日付けで、SGLT2阻害薬下肢切断リスクに関する警告を発出」で書いたようにSGLT2阻害剤は下肢切断のリスク増加の警告も出されています。

SGLT2阻害剤は、尿を介して体内の糖を捨てることによって血糖値を低下させる薬です。糖質を摂らなければ、わざわざ捨てる必要はありません。口から入れたものも無理やりに捨てるという、非常に「おバカ」な薬です。尿の糖の濃度が上昇し、感染症が増加することは容易に想像することができます。フルニエ壊疽はただでさえ糖尿病の人に多い疾患であるのに、それを助長するようにSGLT2阻害剤を使えば、かなりリスクが高くなると思われます。

わざわざリスクを負って糖質を口に入れるのであれば、最初から食べなければ良いだけの、非常に簡単な話です。

まれな副作用とはいえ、発症すれば死亡するリスクが高いものでありますし、死亡しなくともかなり悲惨な状態になります。そこまでして糖質を摂りたいですか?その前に、この薬を服用することで、このよう副作用があり得ることを医師は患者に説明しているのでしょうか?

SGLT2阻害剤を処方された方は是非、上のリンクのページをのぞいてみてください。きっと薬を飲むのをやめたくなると思います。それでも服用するのであれば覚悟が必要かもしれません。

糖質制限をすれば、最初から捨てる糖がほとんどありませんから、非常に安心です。

コメント

  1. たか より:

    糖質制限を、実践してます。三食食べます。時期によって糖質60g〜120g/日。
    スーグラからカナグルに変えて2年服用しています。
    糖質制限とSGLT2阻害薬の併用はケトアシドーシスのリスクがあるといわれていますが、freestyleラブで確認すると、血中ケトンは異常値で尿中はマイナスです。
    腎機能や心臓の保護の効果もあり、今のところ服用をやめたいと感じたことはありません。
    糖質制限とこの薬の併用はもっと別の可能性があるような気がしてます。摂取した糖質をだだ引き算するだけではないというのが患者としての実感です。

    • Dr.Shimizu より:

      たかさん、コメントありがとうございます。

      糖質制限を併用しているのであればこの副作用はまずは問題ないかと思われます。
      最近SGLT2阻害薬の様々な効果が強調されているのは、以前のスタチンがいろいろ効果があると言われたときと重なって見えます。
      企業の戦略でなく、本当であれば良いですね。

      副作用のリスクを受け入れて服用しているのであれば全く問題はありません。ただ、この薬に限りませんが、
      あまりにも多くの人が薬の副作用も知らずに服用していることに危機感を感じています。