2020東京オリンピックも他人ごとではない 酷暑の世界陸上

これは本当に世界一を決める大会なのでしょうか?現在ドーハで行われている世界陸上は過酷な暑さの中で行われています。

真夜中に競技を行うことさえ異常だと思うのに、それでもなお30度以上の気温の中で女子マラソンや競歩が行われました。

女子マラソンでは40%以上が棄権しているのです。マラソンはいつからサバイバルレースに変更されたのでしょうか?これって競技として成り立っているのでしょうか?

無理して走れば選手の体調にも異常が起きる可能性も高くなります。こんな選手に無理をさせる大会が果たして世界陸上として相応しいのでしょうか?

100m走であれば一瞬のうちに競技が終了しますので、大きな影響はないかもしれません。実際男子100mの決勝の結果は非常に好タイムでした。(でも、男子100m決勝なのに、こんなに会場がガラガラなんてビックリです。ドーハでやる意味があったのでしょうか?)

日本の鈴木雄介選手が見事金メダルを獲得した、男子の50㎞競歩にしても、優勝タイムとは思えないほどの遅いタイムです。しかも給水するのに立ち止まるなんて、信じられない光景でしょう。我々市民ランナーがマラソン大会に出場して給水しているのと訳が違うのですから。

ドーハは世界陸上を行うのに相応しい都市だったのでしょうか?どうして、国際陸連はドーハの気候を分かっていて、ここに決めたのでしょうか?恐らく選手にとってどうであるかなんてどうでも良いのでしょう。どの国が一番選考委員を厚く持て成してくれたか、つまり、どれだけお金を受け取ったかで決まるのではないでしょうか?

そうでなければ、選手にこれほど無理をさせる場所でやるわけがありません。

このことは2020年東京オリンピックにも当てはまります。東京オリンピックでも相当なお金が動いたのでしょう。真夏の東京の気温なんて調べればIOCも分かるはずですから。平均気温や最高気温の基準を決めて開催都市を選択すべきだと思います。真夏の東京で、屋外で行う競技は非常に過酷でしょう。最高のパフォーマンスなんて出せるのでしょうか?特に長時間続く、マラソンや競歩などはドーハの世界陸上と同じような状況になる可能性は十分にあります。

現在日本で行われているラグビーのワールドカップでさえ、選手は暑そうです。

それにしても、ワールドカップといい、オリンピックといい、開会式などに行われる演舞やパフォーマンスなどの演出は必要なのでしょうか?こんなことやるからお金がかかるのでしょう。選手も参加していない開会式は開会宣言をしてすぐにオープニングゲームをするだけで十分でしょう。商業主義に走りすぎです。

酷暑で棄権続出の世界陸上 批判止まず「開催決めた人間は今ごろ涼しい部屋で寝てる」

9/30(月) デイリースポーツより(記事はここ

 過酷な環境下での競技が続く、マラソン、競歩のロード種目の選手からは大会への批判が相次いでいる。ここまで3日間を終え、女子マラソン、男女50キロ競歩、女子20キロ競歩が行われたが、暑さを考慮しての“真夜中”開催にも関わらず、気温は30度以上、湿度70~80パーセントでの悪条件の中でのレースが続き、棄権者が続出。今後にダメージを残しかねない消耗戦を強いられた選手からは厳しい声がとんでいる。

 大会初日の27日にスタートした女子マラソンは出走68人のうち28人が途中棄権。完走率は過去最低の58・8パーセントとなった。優勝したチェプンゲティッチ(ケニア)のタイム2時間32分43秒は07年大阪大会の2時間30分37秒よりも2分遅い歴代最遅記録。英BBCによると5位だったマズロナク(ベラルーシ)は、レース実行に踏み切った国際陸連を批判。「アスリートに敬意がない。多くのお偉方がここで世界選手権をすることを決めたのだろうが、彼らはおそらく今、涼しい場所で寝ているんだろう」と、皮肉った。

 また、ロシアメディア「スポルトエクスプレス」によると、22位でゴールしたトロフィモワ(ロシア)は、レース後に「非人道的な環境だった」と語った。自身のインスタグラムで「10キロで少女たちがまるで“死体”のように道路に横たわるのをみた」と、嘆いた。日本のある代表コーチは「昼間にやっていたら死人が出ていたかも知れない」と、つぶやいた。

 翌28日にスタートした男子50キロ競歩を制した日本の鈴木雄介(富士通)の優勝タイムは4時間4分20秒。17回目を数える大会で初めて4時間を超えた。大会記録だった2年前のロンドン大会の3時間33分12秒より30分以上遅い。スタートした46人のうちゴールしたのは28人。完歩率は60・8パーセントでやはり4割がゴールできず。鈴木ですら、残り10キロからは内臓へのダメージで歩きながら給水ができず、立ち止まって水分を補給した。

 銅メダルを獲得したダンフィー(カナダ)「かなり馬鹿げた、クレイジーな気象条件だった」と、振り返った。29日の女子20キロ競歩は当初23時半スタートだったものを、23時59分にずらした。それでも気温は32・3度、湿度も75・2パーセント。優勝タイム1時間32分53秒はこれもまた歴代最遅タイムだった。

 天気予報によれば、この状況は当面続くと見られる。残るロード種目は10月4日の男子20キロ競歩と、10月5日の男子マラソン。史上最も過酷な戦いは続く。

2 thoughts on “2020東京オリンピックも他人ごとではない 酷暑の世界陸上

  1. 日本は当初暑さを避けるために秋頃を提案してたらしいですが、アメリカがアメフトの放送時期とかぶるという理由で結局夏開催になったと聞きます
    いずれにしても放映権料がからむ商業主義ですね
    今後日本でやることあっても北海道遺骸無理そうですがそのころ温暖化がどうなっているやら

    1. 貧乏知識さん、コメントありがとうございます。

      屋外のスポーツはほとんどが夏がベストシーズンではありませんので、夏のオリンピックというもの自体が無理があるのです。
      それぞれの競技の最高峰の大会があれば別にオリンピックを開く必要はないでしょう。
      しかし、そのそれぞれの大会もお金が絡み、それぞれのリーグの試合などの関連もあり、
      ベストシーズンには行われないのが通常なので、非常に難しいですね。
      放送権料だけあれば、観客なんて入らなくても開催できてしまうなんて本当はおかしな話です。
      選手は2の次、地元の人は3の次です。お金が全てです。

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