先日の報道で15~39歳の思春期・若年(AYA)世代のがん患者で、多くは女性が占めていることがわかりました。AYA世代の中で20~39歳の患者の約8割を女性が占めているのです。乳がんや子宮頸がんの増加が大きな原因と考えら
投稿者: Dr.Shimizu
ケトン体は多発性嚢胞腎を救うかもしれない
多発性嚢胞腎は両側の腎臓に嚢胞が無数に生じる、遺伝性疾患です。嚢胞が徐々に大きくなり、進行性に腎機能が低下します。難病指定されていて、根本的治療法は無いとされています。多くの人は30~40代まで無症状です。 多発性嚢胞腎
2020東京オリンピックのマラソン問題 東京都の悪あがき?
2020年の東京オリンピックのマラソンと競歩を東京都から札幌市に開催地を変更する案が急浮上しています。 しかし、まだ東京都は悪あがきをして、新たな提案をしているようです。マラソンはオリンピックを象徴する競技でもあるので、
OGTT(経口ブドウ糖負荷試験)はかなり適当な検査
私が専門とする麻酔では、手術の時に体重を基準に薬の投与量を決めることがほとんどです。(もちろん年齢なども加味しますが) 抗がん剤でも体表面積で投与量が決められます。 しかし、普段の病気の治療薬では、大きな人も小さな人も同
ビタミンB6による細胞死
以前の記事「大量ビタミンB6の毒性」で書いたように、大量のビタミンB6の摂取では進行性の神経障害のリスクがあります。ヨーロッパでの摂取量の上限は1日に25mgです。 オランダの医薬品とワクチンの有害反応の報告を収集して分
母親だけでなく父親の飲酒も胎児に有害である
以前の記事「母親だけでなく父親の喫煙も胎児には有害である」では、母親だけでなく父親の喫煙とその子供の先天性心疾患のリスクとの関係について書きました。 今回は喫煙ではなく、飲酒です。 妊娠3か月前から妊娠初期にアルコールを
「患者よ、医者から逃げろ 」を読みました
夏井先生の新刊「患者よ、医者から逃げろ その手術、本当に必要ですか?」をさっそく読ませていただきました。 実に面白く、一気読みしました。内容はヤケドの治療についてのものなのですが、それだけにとどまらず、実に深い、広い情
糖尿病診療ガイドライン2019の残念な食事療法 その2
前回の記事「糖尿病診療ガイドライン2019の残念な食事療法 その1」では、新しい糖尿病の診療ガイドラインの食事療法について、特に糖質に関する項目を取り上げました。 今回のガイドラインにその他のタンパク質、脂質についての項
糖尿病診療ガイドライン2019の残念な食事療法 その1
皆さんはもう糖尿病診療ガイドライン2019を読んだでしょうか?その中の食事療法の項目を読んで、どのような感想をお持ちでしょうか? 「各栄養素についての推定必要量の規定はあっても、相互の関係に基づく適正比率を定めるための十