最近では筋肉内の過剰な脂肪の蓄積は、肥満や2型糖尿病のインスリン抵抗性に関連していると考えられています。痩せた人や糖尿病の無い人と比較すると、肥満や2型糖尿病の人では筋肉内の脂肪の量が増加しています。 インスリン抵抗性で
投稿者: Dr.Shimizu
緑内障は糖質制限をすべきである その1
緑内障は世界中で失明の大きな原因のひとつです。(これ以降は緑内障というのは原発性開放隅角緑内障のことです。)40歳以上の日本人における緑内障有病率は5~6%といわれております。加齢による進行と眼圧の上昇は大きなリスクです
動物園の動物も糖質過剰摂取
以前の記事「動物園のサルでさえ糖質過剰摂取が問題になっている」ではイギリスの動物園のサルが、果物を与えていたところ攻撃的になり、歯が腐り、糖尿病になってしまったことを書きました。これはイギリスだけで起こっていることではな
ランニングで故障しやすい走り方とは?
私もこれまでに何度も脚の故障を経験しています。ランナーの約50%が毎年故障するという報告もあります(本当でしょうか?)。故障の多くは再発率が高いことが知られており、約30〜90%でトレーニングを減らすかまたは中止をしなけ
眉間のしわは心血管疾患のサイン?
以前の記事「耳たぶに斜めの線が入っていませんか?」で耳たぶの深いしわである、フランクのサインが心血管疾患の予測因子だということを書きました。 今回は眉間のしわについてです。(記事はここ) 眉間のシワは心臓病の兆候? 死亡
日本人がまたもノーベル賞 でも、どうしても疑ってしまう
2018年のノーベル賞の医学生理学賞に日本の本庶佑先生が選ばれました。非常に素晴らしいことです。免疫細胞のPD-1というたんぱく質を発見した功績です。この発見によりがん免疫治療薬「オプジーボ」が開発されました。とても素晴
家族性高コレステロール血症から考える 高LDLコレステロールは心血管疾患の原因ではない その2
前回の「その1」の続きです。家族性高コレステロール血症の心血管疾患の原因が高LDLコレステロールが原因であると考えることの矛盾点をさらに挙げてみます。 3.心血管疾患を伴わないFHのLDLコレステロールは、心血管疾患を有
血糖値スパイクは急性冠症候群後の予後を悪くする
通常、耐糖能異常は健康診断ではかなり進行するまで発見できません。それは健康診断の血糖値は空腹時で測定するからです。食後1時間値や2時間値を測定すればもっと早くに異常を発見できるはずです。 糖尿病になっても、その治療経過は
糖質制限はインスリン抵抗性を増加させる? その2
以前の記事「糖質制限はインスリン抵抗性を増加させる? その1」では、生理的インスリン抵抗性について書き、さらにそれが正常な状態であることを述べました。 生理的インスリン抵抗性が現れるのは、糖質制限のときだけではなく妊娠中
家族性高コレステロール血症から考える 高LDLコレステロールは心血管疾患の原因ではない その1
家族性高コレステロール血症(FH)という疾患は、遺伝的にコレステロール値が非常に高くなります。当院にいらっしゃった方の総コレステロール値は500を超え、LDLコレステロール値も400を超えています。 高LDLコレステロー