最近はテレビでも心臓弁膜症についてのCMが流れています。弁膜症の中の大動脈弁狭窄症の原因としては、主に先天性のものと加齢性(?)のものがあります。大動脈弁が肥厚して硬くなり、動きが制限されて、進行すると石灰化し、心臓から
カテゴリー: 糖質過剰症候群
あけましておめでとうございます 糖尿病とがんリスク
あけましておめでとうございます。 あっという間にお正月も過ぎてしまいました。それにしても青山学院は今年も強かったですね。往路では、最初は中央大がこのまま行くのかな?と思いましたが、最後は見事逆転。復路でも安定した走りで、
糖尿病薬?やせ薬?GLP-1受容体作動薬の副作用 その10 失明
GLP-1受容体作動薬の副作用シリーズのその10です。「その9」では糖尿病網膜症のリスクについて書きました。糖尿病網膜症ももちろん失明の危険がありますが、今回は稀ではありますが、これも失明の危険のある疾患のリスクについて
むずむず脚症候群は糖質過剰症候群 その1
私はむずむず脚症候群は糖質過剰症候群だと考えています。 まずは糖質過剰症候群の代表疾患、2型糖尿病とむずむず脚症候群との関連について見ていきましょう。 ある研究(ここ参照)では、18~80歳で、2型糖尿病の診断から最低5
ロカボの専門家が出した飽和脂肪酸は心血管疾患や死亡率とは関連していない論文
ロカボで有名な山田悟先生、この先生が唱えるロカボは中途半端で賛成はできませんし、ロカボの論文もまたショボい結果です。 今回、山田先生が良い論文を出してきました。まだプレプリントなので注意が必要です。 今回の研究では、心血
欧州肥満学会が凄い進歩 ケトン食やインターミッテントファスティングを推奨?
欧州肥満学会(EASO)はこの度、過体重または肥満およびがん患者の管理のための医療栄養療法に関する意見表明を出しました。その中身を見てみましょう。 「Obesity, a chronic and multifactori
むずむず脚症候群の薬にご注意を
むずむず脚症候群と診断され、巷では薬物療法が行われています。その中でもドパミン作動薬を処方されている場合は、十分にそのリスクをわかっている必要があります。 私の外来の患者さんで、プラミペキソール(商品名:ビ・シフロール)
一部の高血圧の薬は腎臓を病的な状態に変化させる その1
高血圧の薬の中で最も処方されている一つがレニン・アンジオテンシン系(RAS)阻害薬でしょう。RAS阻害薬には、ACE 阻害薬やアンジオテシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)があります。そして、これらの薬は腎保護作用があると信じら
糖質制限5年間の結果 ちょっと残念だけど標準治療よりは断然良い
以前の記事「糖質制限5年間の残念な結果」で取り上げた学会発表の内容が論文化されました。以前の記事「糖尿病に対する1年間の食事による生理的ケトーシスのパワー」「2型糖尿病に対する糖質制限の長期的効果 2年間でも圧倒的! そ
子宮内膜症は糖質過剰症候群
子宮内膜症は慢性の婦人科疾患であり、生殖年齢の女性の10~15%に影響を与えているようです。子宮内膜組織が子宮の外で増殖し、慢性の骨盤痛や不妊症を引き起こします。正確な病理学的メカニズムは、まだ完全には解明されていません