n=1、つまりたった一人の症例報告は医療の世界ではエビデンスとしては認められませんが、全てはn=1から始まります。また、あることに反応する人と反応しない人がいます。反応する人の方が少ない場合、大人数集めたときに反応しない
カテゴリー: コレステロール
非空腹時の中性脂肪値とLDLコレステロール値と心不全リスク
血液検査の中性脂肪値は空腹時に検査するのが理想的です。それは、食事の影響を強く受け、比較的長時間その影響が続くからです。 では、絶食時ではない中性脂肪値は当てにならないのでしょうか?以前の記事「食後中性脂肪(TG)スパイ
心不全における塩分制限は無意味
心不全は塩分とは関係がないと私自身は考えています。心臓のエネルギーはほとんどが脂肪酸、そしてケトン体であり、ブドウ糖はわずかです。しかし、糖質過剰摂取ではブドウ糖をエネルギーにせざるを得ないので、不安定なエネルギー供給が
内臓脂肪と中性脂肪と冠動脈疾患のリスク
メタボリックシンドロームは冠動脈疾患のリスクを増加させると考えられています。当然です。メタボは糖質過剰症候群ですから。ご存じのようにメタボの診断基準は次のようです。 メタボリックシンドロームの診断基準 1. 腹囲 男性8
飽和脂肪酸を減らしてコレステロールが減少すると死亡リスクが高くなる
飽和脂肪酸を減らせ、コレステロールを減らせ、というメッセージがずっと叫ばれています。一度洗脳されてしまった人は、それが正しいかどうかを考えなくなり、疑わなくなります。食事に関するランダム化比較試験はなかなか難しく、あまり
日清食品の完全栄養食プロジェクトは糖質過剰
カップヌードルで有名な日清食品が完全栄養食プロジェクトというものをやろうとしています。日本を未病対策先進国へ、と壮大な目標を掲げています。 しかし、その中身は、いまだに「オーバーカロリーで健康被害が起きている」と言ってい
比較的若い頃での脂質と血糖値はアルツハイマー病に関連する
アルツハイマー病は糖質過剰症候群であり、3型糖尿病です。現代のように糖質過剰摂取を続けているとますます認知症の人が増加するでしょう。 今回の研究は私は驚きはしませんが、糖質過剰摂取をしている人は驚く結果でしょう。認知症は
高脂肪食は太らないどころか体重が減少する
いまだに脂質(脂肪)を摂ると太ると思っている人がいます。およそ摂取エネルギーの30%を摂るのと、その2倍の60%摂るのではどれくらい体重が変化するでしょう?みなさんはもう答えがわかりますね。 今回の研究では、2型糖尿病の
スタチンの効果はほんのわずか
「コレステロールは低いほど良い」と思っている人がいまだに多くいます。しかも一般の人だけでなく、医師にもいるので非常に問題です。 スタチンが開発、販売されて、この「コレステロールは低いほど良い」という考えは定説化してしまい