BMIは肥満など不健康な指標に使われることが多いですが、逆にBMIが非常に低い人がいます。一応正常範囲は18.5~24.9です。
BMI18.5未満の人は低体重と考えられます。このような痩せた人は活発に活動して消費エネルギーが多いのでしょうか?
今回の研究では正常のBMIとBMI18.5未満の人を比較しています。20〜40歳の正常なBMI(21.5〜25)の173人と、「健康的な低体重」(BMIが18.5未満)に分類された150人を集めました。BMI18.5未満のグループは女性が優勢で、BMIが正常なグループの47%に対して、83%でした。当然、BMI18.5未満の人の中で、病気の人、意図的に食事制限をしている人、摂食障害の人、何らかの薬を服用している人などは除外されています。参加者は2週間監視され、その間に食事の摂取量、消費量、および身体活動が評価されました。
そうすると、健康的な低体重の人は身体活動が23%少なくなり、座ったり横になったりする時間が長くなりました。彼らはまた12%少ない食事を食べました。
さらに、同時に、これらの人は、安静時エネルギー消費量の増加や甲状腺ホルモンの上昇など、安静時代謝率が高かったのです。彼らの代謝は、体脂肪レベルに基づいて予想されたよりも22%高くなっていました。
彼らは遺伝子により代謝が高く、甲状腺ホルモンが増加しているのかもしれません。
健康的な低体重の人は中性脂肪とLDLコレステロールが有意に低かったのに対し、HDLコレステロールは有意に高くなっており、一般的な意味では、代謝的には健康であると考えられました。
低体重の人は、その体重を維持するために活発に運動しているわけではないようです。(もちろんランナーのように活発な運動をしている人もいると思いますが)
(上の図はここより)
活動性は通常よりも大幅に低くても、安静時の代謝が非常に高いことが、低体重をもたらしているのかもしれません。もちろん甲状腺機能亢進症になるほどではないのでしょうけど、甲状腺ホルモンが高いのはなぜなのでしょうかね?
一般的には肥満の人だけでなく、痩せた人も様々なリスクが高いと考えられています。食べる量は少なく、活動性も低く、代謝は高いとなると、筋肉は非常に少ないでしょう。やはり、私は運動を習慣的に行い、筋肉を維持することが重要なのではないかと思います。まだ年齢的にも若ければ筋肉の少なさの弊害はあまり感じなくても、高齢になると問題が出てくる気がします。コレステロールなど脂質だけで健康はわかりません。
痩せたいと思う人が多い中、太りたくても太れない人もいると思います。そのような方はなかなか体重が増えてこないかもしれませんが、継続的な運動をすることは重要だと考えます。
「Higher than predicted resting energy expenditure and lower physical activity in healthy underweight Chinese adults」
「健康な低体重の中国人成人における予測よりも高い安静時エネルギー消費と低い身体活動」(原文はここ)
運動やダイエットもせずに体重が増えないのも、問題なのですね。
かといってたくさん食べて運動だと、
高校野球などの「食いトレ」。
日頃から運動と糖質制限を継続が
ベストかと思います。
鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。
食事と運動、ストレスをためないことですね。