「アメリカ予防心臓病学会(ASPC)CVD危険因子トップ10 2021アップデート」は非常に興味深いです。毎年更新しているようですが、初めて目にしました。

心血管疾患の危険因子トップ10は、不健康な栄養、運動不足、脂質異常症、高血糖、高血圧、肥満、特定の集団の考慮事項(高齢、人種/民族、性差)、血栓症/喫煙、腎機能障害、遺伝学/家族性高コレステロール血症だそうです。

トップ10のはじめに栄養について書かれていることは非常に重要なことです。食事を変えずに病気を予防することも根本的に改善することも難しいでしょう。ただ、不健康な栄養についての記述の中身はまだまだ古いままで、古典栄養学に基づいています。つまり、飽和脂肪酸やコレステロールの摂取を敵視しています。また、まだまだカロリーについて書かれています。

ただ、糖質に関する記述も認められます。「超加工された炭水化物は、食後高血糖、高インスリン血症、高中性脂肪血症、炎症、内皮機能不全、交感神経活動亢進、および凝固亢進のリスク、すべての心血管疾患の危険因子を増加させます。」と書かれています。全粒穀物は体に良いという立場です。

また、ケトン食についても長期の研究なないけれど、比較的良く書かれています。ただ、LDLコレステロールが増加する可能性についても言及されています。

2番目の項目は運動についてです。これは当然、運動は健康のためなので、心血管疾患についてもリスクを減らすと思われます。

そして、3番目以降は脂質異常症ですが、当然まだLDLコレステロール悪玉説が前面に出ています。ただ、高中性脂肪についても書かれています。

4番目以降は高血糖、高血圧、肥満、特定の集団の考慮事項(高齢、人種/民族、性差)、血栓症/喫煙、腎機能障害、遺伝学/家族性高コレステロール血症ですが、特定の集団の考慮事項(高齢、人種/民族、性差)と喫煙と遺伝学/家族性高コレステロール血症以外は、糖質過剰症候群のオンパレードであり、食事に起因する疾患ばかりです。

つまり、気を付けなければならないのは、食事と運動、喫煙に集約され、最も重要な項目は食事だということです。

心血管疾患に限ってのことではありませんが、医師が患者に食事について何も質問しないことは、根本的な解決をしようと思っていないことを意味すると思います。予防に食事が重要であれば、当然病気になった後も食事が最も重要視されるはずです。食事が間違っていたから病気になることは非常に多いと思います。食事の改善で病気が予防できたり、病気の改善が得られてしまっては、医師の仕事が無くなってしまいますが。

考え方の違いはありますが、糖質制限をすれば危険因子トップ10のうち、不健康な栄養、脂質異常症、高血糖、高血圧、肥満、血栓症、腎機能障害の7項目がほぼ改善します。食事を変更しないのであれば、根本的に改善しない薬をずっと服用しなければなりません。そして、根本的な原因が野放しにされているので、次の別の疾患が表面に出てくる可能性は高いでしょう。

 

「Ten things to know about ten cardiovascular disease risk factors」

「心血管疾患の 10 の危険因子について知っておくべき 10 のこと」(原文はここ

2 thoughts on “10の心血管疾患の危険因子はほとんどが糖質過剰摂取によってもたらされる”
  1. 「糖質制限をすれば危険因子トップ10のうち、不健康な栄養、脂質異常症、高血糖、高血圧、肥満、血栓症、腎機能障害の7項目がほぼ改善します。食事を変更しないのであれば、根本的に改善しない薬をずっと服用しなければなりません」
    糖質制限、夢のような「健康法」ですね。これが本当であれば、TV通販の健康食品やサプリメント、多くの薬等も不要になるのでは?
    しかし夢ではなく真実、だと思います。

    1. 鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。

      夢のような、かもしれませんが、多くの人には響きません。
      中毒物質を摂りながら、中毒の害も避けたい、という都合の良い考えの人がほとんどでしょう。

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