「アメリカ予防心臓病学会(ASPC)CVD危険因子トップ10 2021アップデート」は非常に興味深いです。毎年更新しているようですが、初めて目にしました。 心血管疾患の危険因子トップ10は、不健康な栄養、運動不足、脂質異
カテゴリー: LDLコレステロール
LDLコレステロール値が非常に低いと死亡率が上がり、脳卒中の死亡リスクは4倍になる
LDLコレステロール値が高いと、医師に「死ぬよ」と脅されることがあります。そして、スタチンを飲むように強く勧められます。でも本当にLDLコレステロールが高いと危険なんでしょうか?逆に非常に低いLDLコレステロールはどうな
薬に対する患者の期待
多くの患者は医師に対して様々なことを期待するでしょう。そして、自分の疾患が医師の出した処方で改善することを大いに期待するでしょう。改善というのにはかなりの幅があり、医師の中の改善と、患者が感じる改善では大きな乖離がある場
緑内障にはマグネシウムが必要かもしれない
緑内障は失明原因の第1位です。緑内障は単に眼の病気ではなく、拙著『「糖質過剰」症候群』でも書いたように、糖質過剰摂取による神経、代謝的な異常による糖質過剰症候群であり、4型糖尿病と考えています。(「緑内障は糖質制限をすべ
うつ病のセロトニン仮説は根拠なし
病気の原因は様々に見えますが、多くの根本的な原因は食事の誤りだと思っています。しかし、医学はそれぞれの病気にそれぞれの原因を見い出したがります。もちろん、根本ではない原因は様々でしょう。心血管疾患に対するLDLコレステロ
健康な低体重の人は実際にはあまり活動的ではないかもしれない
BMIは肥満など不健康な指標に使われることが多いですが、逆にBMIが非常に低い人がいます。一応正常範囲は18.5~24.9です。 BMI18.5未満の人は低体重と考えられます。このような痩せた人は活発に活動して消費エネル
果物を食べ過ぎると脂肪肝が悪化する
フルーツは「ヘルシー」という考えが一般的です。しかし、現在の果物はあまりにも甘すぎて、糖質、特に果糖がたっぷり詰まっています。 今回の研究は非常に興味深いものです。非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)80人を対象に、
多発性嚢胞腎には糖質制限を その1
腎臓に嚢胞がたくさんできて腎臓の働きが徐々に低下していく、多発性嚢胞腎という病気があります。遺伝性の病気です。難病に指定されています。(ここ参照) 現在、治療法として難病情報センターのページには次のように書かれています。
糖質制限5年間の残念な結果
アメリカ糖尿病学会の2022年の第82回Scientific Sessionsの抄録によると、ちょっと残念な報告が上がっています。その報告はこれまで糖質制限で1年、2年と続けられていた研究の5年間の結果です。抄録なので、